- 【エジプト・リビア】中東、アフリカの反政府デモ総合 3
25 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/07/10(日) 12:05:05.35 ID:ztUIErG0 - アラブの春と欧米が命名したアラブの大衆蜂起について、そろそろ中間決算が始まったようだ。
エジプトでは7月8日の金曜日、大衆蜂起が始まった主舞台タハリール広場に、数十万人の 大衆が集まり、遅々として進まない革命の成果について抗議したようだ。 革命が達成された後、大衆は自分の言いたいことを自由に言えるようになり、警察に対しても 恐れなくなったことは事実だが、革命によって大衆にもたらされたものは、失業の増加、物価高、 相変わらずの汚職、治安の悪化などではなかったのか。 そして、自由選挙が実施される前に大衆の多くが望んだ憲法改正は後回しにされ、選挙が9月に 実施される可能性が高いようだ。そうなれば、準備が出来ており組織力のある、ムスリム同報団が 勝利するのは、誰にでも予測できよう。エジプトの革命を推進した市民の努力は、とんびに油揚げ を拐われるように、ムスリム同報団に持ち去られるということだ。 もう一つの懸念は、アラブ世界の多くの国が、アラブの春により不安定化したことだ。 エジプトばかりではなく、ヨルダンもシリアも、大混乱の坩堝のなかにある。これではパレスチナ 問題に関心を払ってはいられまい。イスラエル政府がヨルダン川西岸地区に新たな入植地を 設けることを正式に許可したが、その事はパレスチナ問題の解決を益々困難なものにするだろう。 しかし、元々この問題を解決する意志の無い(まじめに国家を設立する意志の無い)マハムード・ アッバース議長は、紙に書いたボタ餅のパレスチナ国家承認を国連に認めさせたい、と意気込ん でいる。それが何も変えないことを、彼はよく知っているはずなのだが。この考えに反対のパレス チナ自治政府幹部は、アッバース議長が何らかの成果をパレスチナ史に残したいだけのことだ と嗤っている。その通りであろう。 つまり、アラブの春はアラブ各国に混乱をもたらし、パレスチナ問題には誰も真剣に取り組めない 状態が生まれ、イスラエルにとっては極めて好都合な状態になり、安全度が高まったということだろう。 イランのプレス・テレビは『アメリカにとって最大の関心事は、イスラエルの安全だが、アラブの春により、 アラブの反イスラエルの動きは大幅に弱体化した。』と報じている。その通りであろう。
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