- 中東、アフリカの反政府デモ総合
834 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/06/17(金) 22:34:42.44 ID:fTbA9Xzm - シリア北部の住民が軍の攻撃を恐れ、トルコの南東部地域に続々となだれ込んできている。
その数は既に5000人にも達しようとしている。しかも、それ以外にも1万人以上のシリア人が、 難民として逃れることを待ち望んでいるということだ。トルコはどう対応すべきか真剣に悩んでいる。 第一に、トルコはシリアとの間でビザなし交流を合意しているため、シリアの難民がトルコ側に 入ってくることを阻止できない状態にある。第二に、トルコに難民として逃れてくる人たちの多くが、 クルド人であること。第三に、シリア難民問題がトルコの国内問題に発展する危険性があること。 トルコはこのシリアからの難民流入で、せっかく合意したビザなし交流を止めるわけにはいかない。 そうすれば他の国々とのビザなし交流にも影響が出てくるし、トルコの信用にかかわることになる。 トルコ政府は善隣友好を旗頭にしており、かつ、人道を旗頭にしているため、難民の流入を阻止 するわけにはいくまい。しかし、難民の数が増大していけば、彼らに対する支援に要する資金は、 莫大なものとなろう。 シリアからの難民の多くはシリア北部の地域から逃れてくる人達で、その多くは国籍も旅券も 所持しないクルド人であろう。彼らはトルコ南東部にいるクルド人を頼って流入していることも 考えられる。もし、トルコ政府がこの問題を放置すれば、トルコのクルド人がシリア難民への 人道的対応を求めて、騒乱を起こす危険性がある。あるいは将来的には、トルコのクルド人の 支援を受けて、国籍を取得する動きに出る可能性もあろう。そうなると、トルコ国内のクルド人の 人口は増大し、ますますクルド問題への対応が困難なものとなろう。
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