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名無しさん@お腹いっぱい。
中東、アフリカの反政府デモ総合

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中東、アフリカの反政府デモ総合
758 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/05/06(金) 05:57:25.41 ID:DB2lDxbZ
シリアでは毎日各地で大規模抵抗運動が展開され、それに対して政府側は軍隊を大動員し、
戦車までも持ち出して弾圧に力を入れている。既に、デモで死亡した死者の数は600人を
超えていると言われるのだが、意外にアサド大統領自身に対する非難の声は少ない。

それでは誰が、現在のシリア国民のデモに対する血の対応を進めているのであろうか。
一説によれば、アサド大統領は国民との対話と改革を進めたいのだが、それがなかなか
うまく進められない状態にあるというのだ。

アサド大統領の改革路線を阻んでいるのは、彼の父である故ハーフェズ・アサド大統領の時
以来、シリア政府の重鎮に納まっている大ベテラン政治家たちだ。彼らからすれば、現在の
アサド大統領など自分の息子ぐらいの年齢であり、大統領とは呼ぶものの、心のなかでは
『坊や』としか見做していないのではないか。従って、アサド大統領の考えを実行するよりも、
彼らの考えを実行したい、ということになるのだ。

これには、これまで色々な紆余曲折があったからであろう。そもそも、故ハーフェズ・アサド
大統領は、彼の後継者として長男のバーセル・アサド氏を考えていた。しかし、バーセル・
アサド氏は交通事故で死亡してしまった。一説には暗殺だったとも言われている。

当初、長男と次男が権力を廻って争うことのないようにという、故ハーフェズ・アサド大統領
の配慮で、次男のバッシャール・アサド氏は政治の道から程遠い医者の道を与えられ、
イギリスに留学し眼科医の資格を得ている。しかし、兄が死亡したことにより、彼は急遽
後継者としての道を歩み出すこととなった。
中東、アフリカの反政府デモ総合
759 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/05/06(金) 06:04:22.77 ID:DB2lDxbZ
長男バーセル・アサド氏はランボーを思わせるような、眼光鋭いハンサムな青年であったが、
バッシャール・アサド氏は学級肌の弱々しさを感じさせる青年だった。政治的な訓練、帝王学
を学んでこなかったバッシャール・アサド氏は、その後、父親が死亡すると父親の側近の
政府幹部たちの厳しい指導下に置かれることとなった。その影響がいまだに続いている、
ということではないか。

父親ハーフェズ・アサド大統領の側近達は、彼ら自身と子息たちの利益を守るために、
強硬に国民を締め付ける体制を崩そうとしないのだ。その結果、バッシャール・アサド大統領
がどんなに改革を進めたくとも実行できない状態が続いている、ということのようだ。
これまで、トルコのエルドアン首相はバッシャール・アサド大統領に対し、何度も改革路線を
説得してきたのだが、未だに効果が出ていないことの裏には、そのような事情があるのだ。

シリアの政治を動かしているのは、バッシャール・アサド大統領ではなく、彼の取り巻きの
古参政治家たちということであり、その硬い体質が、将来全てを彼らから奪い去るであろうと
思われる。権力を握る者は時として頑迷になり、盲目になるのであろう。それが彼らに悲惨な
最期をもたらすのであろう。


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