- 中東、アフリカの反政府デモ総合
530 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/08(火) 20:02:55.24 ID:6Z7dXciI - サウジアラビア政府はアブドッラー国王が病気が回復し、帰国したことを祝うという名目で、360億ドルの
国民に対する助成金を出すことを発表した。述べるまでもなく、それはアブドッラー国王の病気快癒祝い というよりも、国民をなだめるための大盤振る舞いということであろう。 その大盤振る舞いの金は、住宅取得の支援であったり、生活援助であったり、教育援助であったり、 ということのようだが、どうもスンニー派の国民には手厚く、シーア派の国民にはそうでもないようだ。 これまでサウジアラビアでは、シーア派国民は差別され、嫌われ、イスラム教徒ではない、といった 手厳しい対応を受けてきている。外国で高学歴を取得して帰国しても、政府の要職はつけないし、 出世も頭打ちだった。そうしたシーア派国民の間では、今回のアラブ全域を襲う大衆蜂起の波が、 直接的に影響を及ぼしているようだ。 3月11日を「怒りの日」としようというフェイス・ブックの呼びかけが、サウジアラビア中に伝わっているが、 果たして何処まで広がるのだろうか。それは、スンニー派も、シーア派も巻き込んだものになるだろうか。 既にシーア派国民は、金曜の集団礼拝の後に表通りに繰り出し、デモを行っている。 そのデモは「平等」と「シェイク・タウフィーク・アーメル師の釈放」をスローガンにしている。 現在、シーア派が多数居住するペルシャ湾側、同国北東部のアルカテイーフ市、アルフーフ市、 アルアフサ市などには、デモに備え、政府が1万人の治安警察を派遣し、展開しているようだ。 問題は、これら治安警察が、大きな間違いをしでかしてしまったことだ。それはデモ参加者の女性に 攻撃を加えてしまったことだ。サウジアラビアでは親族以外の男性が女性に暴力を加えることは ありえないことであり、厳しい非難を浴びて当然の行為なのだ。 サウジアラビアの専門家は、このミスが今度の怒りの日を大規模なものにする危険性があると 指摘している。スンニー派のサウジアラビア国民は、どこまでこの怒りの日に賛同するのだろうか。 彼らもまた、知識層による「政党の結成」要求、女性による「受刑中の夫父親の釈放」を要求している。 3月11日は、気の許せない金曜日に成る可能性が高い。
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