- 中東、アフリカの反政府デモ総合
502 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/07(月) 01:16:42.30 ID:10k7MORg - バハレーン野党指導者、スンナ派自警団結成の呼びかけに警鐘 2011年03月06日付 Al-Nahar紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/mht/mhtNews20110306_210816.mht バハレーンの主要なシーア派勢力を代表するイスラーム主義野党「国民合意協会」のアリー・サルマーン 書記長は昨日、スンナ派の間で「自衛」集団の組織が呼びかけられていることについて「民兵組織結成の 呼びかけだ」として警告を発し、シーア派の人々に対しては「緊張状態にある場所」には出向かないよう 呼びかけた。一方、マナーマでは、変革を要求する人々がデモを行っている真珠広場とスンナ派の ファーティフ礼拝堂の間で、市民数千人が約6kmに及ぶ人間の鎖を作った。政府の打倒を要求すると ともに、シーア派とスンナ派の国民としての一致団結を呼びかけるためだ。 マナーマ南方の町ハマドでは4日夜、シーア派とスンナ派の若者たちの間で棒切れや素手での衝突が 発生しており、シーア派を中心とする市民数千人が政府の打倒を要求し、スンナ派の王家に反対する 集会やデモを続ける中で、宗派間の関係は不安定な状況に置かれている。しかしデモの参加者たちは あくまで国民の一致団結を求めるとともに、自分たちの要求に宗派的な色合いを帯びさせることのない よう訴えるスローガンを掲げている。 ■ 雇用対策 一方、抗議デモの鎮静化を図るための措置としてバハレーンのラシード内相は、政府が2万人の 雇用計画を実行に移す意向であることを明らかにし、「各部門における要請に応えうる雇用条件を 満たす者を対象として、2万人を雇用する計画の実施を急ぐことを宣言する。この措置が市民の無事と 安全に前向きな効果をもたらすよう希望する」と述べた。 またラーシド内相は、「政治的安定の実現と要求の提示は、ハリーファ王太子が打ち出した国民対話を 通じて行われる」との見解を示した。
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503 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/07(月) 01:22:35.39 ID:10k7MORg - 外出禁止令にもかかわらず、イラクで再びデモ 2011年03月04日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20110305_224414.pdf 数千人のイラク人が外出禁止令に抗して首都バグダードその他の都市で「尊厳の金曜日」デモを行った。 これは先週金曜日に行われたデモの犠牲者を顕彰し、改革と変化、汚職撲滅、公共サービス悪化の 根本的解決、失業者への雇用創出といった要求を訴え続けるためのデモだった。 金曜朝、バグダードのデモ隊は市中心部のタハリール広場に向かって行進した。それぞれイラク国旗や 要求を書いたプラカードや横断幕を掲げ、広場に到着すると、マーリキーよ手を引け、国民はお前を 望んでいない」いった反政府のスローガンを繰り返した。また、イラク国民の団結を表明した次のような スローガンも繰り返された。「スンナ派とシーア派は兄弟だ。我らはこの祖国を売り渡さない」 「魂と血をイラクよ、あなたに捧げます」「1、2、イラクの石油はどこだ」。 先週金曜日のデモとは違い、デモの様子を衛星で生中継することが複数の衛星テレビ局に許可され、 政府の治安要員もほぼ姿を見せなかった。デモ参加者の一人によれば、治安部隊はタハリール広場を 取り囲んだものの、群衆には近寄らず、デモ隊がタハリール広場以外の方面に向かうのを防ぐため、 広場に向かう道路に柵を設置した。そしてサナク橋とジュムフーリーヤ橋をコンクリートブロックで封鎖して、 チグリス川の対岸にあるグリーンゾーン側にデモ隊が渡るのを防いだ。 フェイスブック上の「ジヤーウ(飢えた者たち)」というサイトのメンバーは、イラク国旗で包んだ棺を担いだ。 このサイトの責任者の一人であるシャムヒー・ジャバルは、「この棺は以前のデモで亡くなった殉死者たち を象徴しています。治安部隊が行使した過剰な暴力に光を当て、それを断罪したいのです」と語った。 シャムヒーは数十人と共に歩いてやってきた。「政府の外出禁止令は負けです。デモ参加者はどんな 状況でもやってきますから」。 同様に、フェイスブック上の「ビラー・サムト(沈黙せずに)」というグループも改革を求め、 「不当なバグダード県議会」や「爆発物の設置、コンクリート壁や窃盗や賄賂の拡散」を非難した。
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504 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/07(月) 01:23:50.28 ID:10k7MORg - 他方、カラーダ地区に住むファイサル・ハビーブ・ナスルさんは「群衆は政権の改革というスローガンの下に
デモを継続していく。なぜなら宗派間での分配という原則に基づいて作られた政権であり、国を率いる能力 がなく、個人の利権だけを追い求める人物たちを連れてきた政権だからだ」と語った。 また、身だしなみのいい40代の公務員ムハンマド・ザイヤードさんは、ある役所での汚職に関する情報が 書かれているというファイルを手に、「私たちはバアス党員じゃありません。私たちは公共サービスという 最低限の権利を求めているイラク人なのです」「道路のコンクリート障壁を撤去するよう求めます。 イラク人は検問にも治安コントロールにもうんざりなのです」と語った。 スンナ派アラブ人が居住するニネベ、キルクーク、アンバール、ディヤーラ、サラーフッディーンの各県 では、同様のデモが起きた際に事態を掌握するため、全面通行禁止が発令された。バグダードから南に 550キロのバスラでは、外出禁止令にもかかわらず、市中心部の県庁舎に近いサアディー通りにおよそ 300人が集まり、公共サービスの改善や失業対策、汚職撲滅を求めた。デモ隊はイラク国旗を持ち、 「バスラ県議会の解散」を求める横断幕を掲げて、「我々には石油があるのに仕事がない」などの シュプレヒコールを叫んだ。 先週金曜日にもイラクの各都市でデモがあり、公共サービスの改善と失業対策、汚職撲滅を求めた。 その一部には暴力が振るわれて16人が死亡、およそ130人が負傷していた。
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- 中東、アフリカの反政府デモ総合
512 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/07(月) 16:57:52.59 ID:10k7MORg - GCCは反政府行動の収まらないバーレンやオマーンの沈静化のために、湾岸諸国の「マーシャルプラン」を検討
http://www.google.com/hostednews/canadianpress/article/ALeqM5h7muuIandKEY6egyl78vL74hixQQ?docId=6159773 バーレーンやオマーンの反政府活動の活発化に対してGCC(ペルシャ湾岸アラブ諸国協力機構)は 日曜日に協議し、両国の国民の直面する経済的不満に対応して経済協力基金を設立することを 検討している。GCCの6ヶ国の財務大臣はペルシャ湾岸諸国向けのマーシャルプランというべき 基金を設立し、バーレーンやオマーンに支援することを検討中。経済支援が、両国の住宅の供給 増大や失業問題の改善などに寄与することを狙っている。 このマーシャルプランはGCCから正式に公表されることはないとみられるが、バーレーンやオマーン への経済的支援が非公開で進められる事になるのでは、とみられている。
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- イスラエル情勢総合スレ Part4
64 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/07(月) 17:03:04.33 ID:10k7MORg - エジプトで起こった大衆蜂起は、徐々にではあるが、エジプトの内政と外交に変化を生み出し始めているようだ。
内政では、内閣改造がムバーラク大統領の影響を薄める人事で進められ発表された。 外交面では、パレスチナに対する対応に変化が出始めている。在パレスチナ・エジプト大使はガザ回廊の通過を 今までよりも緩和することが、エジプト政府内部で検討されていると語った。 ユーセフ・オスマン大使はその条件として、ガザの状況が安定化することを挙げている。 こうしたエジプト政府の変化は、多分に国際世論をバックにしたものと思われる。 国際世論はガザの権力がハマースによって握られた時から、イスラエルとエジプト政府との話し合いで通過を 規制していたことに、強い非難を浴びせていた。具体的には、ガザの回廊通過規制が何時緩和されるのかは 明らかになっていないし、どの程度緩和されるのかについても不明だ。しかし、早晩それが実行されるだろう。 このエジプト政府の変化について、ハマースの代表者であるミシャアル氏は、「エジプトが本来あるべき位置に 戻って来た。我々の側に来た。」と歓迎の意思を表明している。他方、イスラエルの側は、このエジプトの変化 に不安を抱いている。述べるまでも無く、エジプトのガザ回廊通過の規制緩和が実現すれば、大量の物資が ガザ地区に流れ込むからだ。その中には、武器や武器を造る材料が含まれている可能性もあるからだ。 ただ、このエジプト政府のガザ回廊対応変化が、常識的に考えて、エジプト政府がイスラエルとの緊張を 生み出すレベルには達しないのではないか。エジプトの権力はいまだに軍が掌握しており、軍は当然のこと として、イスラエルとの緊張を生むことは望んでいまい。問題はムスリム同胞団を始めとする野党勢力が、 このことについて強く政府に要求してくることは間違いあるまい。それにどこまで政府が耐えられるかだ。 たかがパレスチナ対応問題、されどエジプトの今後を占う要素の一つになるであろうことは間違いあるまい。
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514 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/07(月) 17:06:53.56 ID:10k7MORg - PKK、イラクでクルド人暴動を扇動 2011年03月02日付 Radikal紙
http://www.radikal.com.tr/Radikal.aspx?aType=RadikalDetayV3&Date=1.3.2011&ArticleID=1041525&CategoryID=81 トルコ、イラン、シリアで実施されたPKKに対する効果的な掃討作戦によって新しい手段を模索している PKK(クルド労働者党)が、リビアやエジプトのデモを例に挙げて、イラク系クルド人たちに自治政府に 対する蜂起をけしかけていることが明らかにされた。 イラクのスレイマニエで先週KDP(クルド民主党)とKYB(クルド愛国同盟)地方支部のビルが攻撃された 事件で、事件を主導したとされるテロ組織幹部、ファイク・グルピが逮捕された。ハレプチェ行政裁判所で 公判が行われ逮捕が確定したグルピは、スレイマニエでKDP事務所を襲撃したのに加え、エジプトおよび リビアでのデモ活動を受け、イラク系クルド人たちを扇動し抗議活動を組織したとして逮捕された。 先週行われたKDPおよびKYBに対する抗議活動では、4人が死亡し、200人近くが怪我を負った。 KYB政治部門のスポークスマンであり、出版部門責任者であるアザド・ジュンディヤニ氏は、 先月スレイマニエで出版された「クルディスタン NWE」という新聞に掲載されたコメントで、 PKKが停戦期限を延長することや無条件で武装解除することは、クルド人とPKK双方にとって 正しい選択であると述べ、以下のように話した。 「PKKが新しいテロ活動を始めた場合は一切利益を得ることはできないだろう。逆に大きな損害を被る ことになる。PKKが再び武装活動に向かうことの最も大きなデメリットは、クルド人が受けることになる。 PKKの再武装は、トルコ軍のPKKに対する掃討作戦に大きな機会と口実を与えることになる。 PKKが選ぶべき最も正しい選択は、を武力行動を再開しないことである。さもなければ、トルコ軍は 各方面から支持を集め、より徹底した姿勢で対抗するだろう。」 イラクのクルド人自治区で治安活動の責任者を務めるマム・ロステム氏は、「トルコやイランで2、3人 の兵士を殺したところでクルド人の自由は獲得できない。PKKの武装活動は、トルコに住むクルド人 だけでなく、イラクのクルド人にとっても安全や将来を危険に晒すものである」と言い、警句を発した。
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518 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/07(月) 21:31:07.55 ID:10k7MORg - 社説:リビア、ソマリア化のはじまり 2011年03月06日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20110307_123447.pdf チュニジア、エジプト、バハレーン、イエメン、イラクのいずれにおいても、政権打倒を要請する 国民革命が起きた時、その性質は明らかであり共通項があった。それは、完全武装の政権に 対峙するこれらの革命が、市民的かつ平和的であったことだ。 しかし、現在テレビ画面を通じて我々がフォローしているリビア革命においては様相が異なる。 特に、抑圧的政権に対し、これまで得た成果を保持し、制圧した各都市を奪還されまいとして 革命側が完全な武力闘争に突入して以来、その違いがはっきり見えるようになってきた。 これは、分裂したリビア国軍の一部が革命勢力に付き、元首の独裁政権に反旗を翻した結果 であろう。国軍が中立を維持したチュニジアでもエジプトでも起きなかったことだ。その二国に おいては、彼らの中立が結果的に大統領辞任を求めることになった。それによって流血の 大惨事は回避され、ダメージは軽減され、国土の一体性や社会的統一も維持された。 現在のリビアの分裂状況においては、双方が武力制圧に依拠していることが懸念される。 不正と抑圧に対する正当な革命と部族的独裁政権では、もちろん大きな違いがあるのだが、 大方の予測を裏切る長期の内戦へと国がなだれ込む恐れがある。広大な国土に少ない人口 (700万)を有するリビアは、地理的にも社会的にも幾つかの部族が勢力を握る構造となっている。 政権はこの特徴を用いて、最終的に自らが利するよう、彼らの間に溝を作ってきた。 しかし国民革命はその目論見を覆し、政権の基盤を根底から揺るがした。
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519 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/03/07(月) 21:31:51.84 ID:10k7MORg - 戦闘現場からのニュースは錯綜し、大部分が矛盾している。ある時は政権がアッザーウィヤ市
奪還を祝い、またある時は反体制派がミスラータを取り戻したと言い、政権がそれを打ち消す。 しかし、両極化をあらわにしながら激化する戦闘に目を奪われ、大勢が見過ごしがちな真実は、 国が分裂の一途をたどっているということである。おそらくそれは、イラクやアフガニスタン、 そしてソマリアのような「失敗国家」と化すだろう。 カダフィ大佐は、もし革命が続き内外がそれを支持するようなら(外部の支持の兆候は現在の ところ全くないが)、アル=カーイダがリビアに足場を得ると示唆しながら、リビアがソマリア化 するという脅しをかけた。大佐は、このソマリア化計画の第1部を実現したようだ。 第2部は今後の情勢次第ということになる。 リビアには今二つの政府がある。崩壊しつつある政府は、トリポリのアル=アズィーズィーヤ 軍事基地に居を構え、中部(北は地中海を望むシルトから南のサブハーまで)を制している。 一方、革命政府(国民議会)は東部に司令部を置いている。 いたちごっこが続く現状では最終的な勝者を見極めるのは難しいが、長期的にみると、 奇跡でも起きない限り、カダフィ政府が生き残る可能性はごく限られてくるといえる。 カダフィ政権は去るべしというのが、ほぼ国際的合意となっており、国内の支持基盤が 浸食されているからである。
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