- ロシアから北方領土だけでなく千島・樺太も奪還
268 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2010/12/10(金) 21:43:52 ID:n6PHN76p - どこへ行く日本の安保 インタビュー(下)
防衛省防衛研究所 主任研究官 兵頭慎治氏 対ロ外交、日米同盟カギ (略 ―中ロ関係の動きは地政学上、日本にも大きな意味を持ちます。 「中ロの蜜月は(東アジアで大規模な合同軍事演習を実施した)2005年がピークだったと思う。ロシアは“経済の 近代化”を実現するため米欧と協調する路線に転換し、中国との関係強化を対米けん制に利用する意味は以前より 薄れた。経済面でも中ロの摩擦が目立つ」 ―対中戦略で日ロが組む余地もありそうですか。 「日本の戦略的な機会は中ロ関係のきしみの中にある。中国一辺倒の東アジア政策を見直し、日本や韓国との 関係を重視すべきだとの声が、ロシアで高まっていることは確かだ。ただ、ロシアは日本が戦略的に自立することは ないと見ており、日米、米韓同盟に接近し、中国をけん制したいと考えている(略)」 ―ロシアは中国の台頭を脅威と見ているのですか。 「ロシアは中ロ蜜月を演出しながら、中国の勢力拡大と資源国の囲い込み、尖閣諸島などで見せる領土的な野心 に警戒を強めている。これは軍事戦略に鮮明に出ている。12月に創設する極東の陸海空統合作戦司令部は 海軍基地のあるウラジオストクではなく、(中国を視野に)内陸のハバロフスクに置かれる」 ―メドベージェフ大統領は北方領土を訪問するなど日本に強硬です。 「大統領の国後島訪問は内政要因によるものだ。12月の大統領選に向け、強い指導者であることを示したいが、 従来のように米欧に敵対姿勢を取ることはできない。そこで北方領土を利用した。尖閣諸島を巡る日本の中国 への対応を見て、日本が激しい対抗措置に出てくることはないと判断した面もある」 日経2010.12.2 朝刊
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- ロシアから北方領土だけでなく千島・樺太も奪還
269 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2010/12/10(金) 21:44:57 ID:n6PHN76p - 地図で読む地政学 -4-
北方領土 ロシア、対米防衛で重視 (略 米軍基地恐れる 米ロ関係が改善へ「リセット」されたとはいえ、強大な軍事力を太平洋地域に 展開する米国はなお主要な「仮想敵国」の一つだ。対峙するロシア軍はウラジオストクに 太平洋艦隊が基地を構え、カムチャツカ半島に潜水艦基地を、北方領土にも軍部隊や国境警備隊を 配置するが、ソ連崩壊以降、極東の軍備は大幅に縮小されてきた。 北方領土返還を求める日本の議論に反論したロシア専門家の著作「ロシアと日本―平和条約 への見失われた道標」は、北方四島が日本の領土になれば日米の軍事基地が建設される可能性が あると指摘する。ロシアの艦船は国後島と択捉島を隔てる不凍の国後水道など太平洋への重要な 「出口」を失い、米海軍にオホーツク海への自由な出入りを許すとの警戒もある。 原潜配備を計画 さらに米国が展開を急ぐミサイル防衛(MD)網との関連で、北方領土の戦略的重要性を説くのが ロシアの軍事専門家パーベル・フェリゲンガウエル氏だ。 11月17日付の有力紙ノーバヤ・ガゼータで同氏は、米MD網をかいくぐる多弾頭型の潜水艦発射 弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」を搭載する新型原子力潜水艦を、オホーツク海でパトロール させる計画が進んでいると指摘。歯舞群島と色丹島の返還は容認しつつも、レーダー設置や国後水道 への機雷敷設で米潜水艦からオホーツク海を守れるよう「国後、択捉両島の引き渡しには決して 応じてはならない」と主張した。
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- ロシアから北方領土だけでなく千島・樺太も奪還
270 :269[sage]:2010/12/10(金) 21:46:34 ID:n6PHN76p - 米MD対策の切り札とされるブラバは来年にも開発を終え、実戦配備される。ブラバを搭載する
原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」の基地配備がカムチャツカ半島東岸で進んでおり、そこから オホーツク海へ航行するとみられる。同型の原潜を2020年までにさらに8隻建造し、同半島に 配備する計画もある。 旧型SLBMを搭載する原潜はこれまで欧州に近いバレンツ海に配備されていたが、軍備の縮小 や防衛兵器の老朽化で同海での作戦行動は難しくなっている。ロシア軍は「盾」を持つオホーツク 海の方が米軍の攻撃を避けやすいと判断している可能性が高い。 ロシアは2月に改定した軍事ドクトリンで、軍事的脅威として米MDを念頭に「戦略的MDシステム の構築と展開」を挙げた。通常兵力で米国や北太平洋条約機構(NATO)に対抗できないロシアは 核抑止力への依存を強めており、米MDの展開で核の均衡が崩れることを恐れている。 (略 (モスクワ=石川陽平) 日経2010.12.3夕刊
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