- イスラエル情勢総合スレ Part4
12 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2010/10/11(月) 08:34:04 ID:bUhfwIr1 - イスラエルの内閣が新国民憲章を通過させた。この憲章はイスラエルを「ユダヤ人国家であり民主国家」
と規定している。この憲章を提唱してきたのは、リーベルマン外相の率いるイスラエル・ベイトヌ党だ。 この新国民憲章については、ユダヤ人の閣僚の間にも、労働党のメンバーを中心に反対意見があった。 つまり、ユダヤ人以外のイスラエル国民の立場を無視したものであり、それを強いるものだということだ。 これまで、イスラエルをユダヤ国家として認めるよう、ネタニヤフ首相はアラブ諸国に要求してきていたが、 ここに来て見切り発車とでもいえる決定を下すということであろう。これをイスラエルの議会クネセトに 提案して認められれば、直ちにイスラエルはユダヤ人の国家ということになるのだ。そうなった場合、 ユダヤ人と結婚したパレスチナ人やドルーズ・アラブ人は困惑し、苦しい立場に立たせられることになるし、 それ以外の外国からの移住者たちも、同様に苦しい立場に追い込まれることにあろう。 加えて、15%以上と言われるイスラエル国籍を有するパレスチナ人にとっても、大きな問題となっていこう。 彼らは、この憲章がクネセトを通過し正式に認められた後、イスラエル国家に忠誠を誓っていない、あるいは イスラエルをユダヤ国家として認めていないということで、国籍を剥奪されたり、追放されるケースも出てこよう。 加えて、400万人とも言われる難民となっているパレスチナ人が、イスラエルの地に帰還しようとした場合、 彼らはイスラエルをユダヤ国家として認めなければならないということになる。つまり、パレスチナ難民が 帰還する権利を、実質的に奪うことを意味しているのだ。 発言が激しいことで内閣内部でも問題を起こしているリーベルマン外相は、先日、個人的な意見として、 イスラエルからパレスチナ人を追放すると語っているが、彼の考えを進めていく上では、今回の新憲章が 通過することは大きな意味をもってこよう。 この決定がクネセトで正式に認められた場合、アラブ諸国やパレスチナ自治政府は、どのような反対 行動を起こすのだろうか。実際には今の段階から反対運動を国際的に起こすべきだと思うのだが、 その様子は無い。イスラエルが決定した後では、それを撤回させることは至難の業だと思えるのだが。
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