- 【吉田ドクトリン】日本をこんな国にしたのは吉田茂
4 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2010/09/28(火) 22:44:03 ID:qyOXJVCC - 「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら「日本」はなくなつてしまふ
のではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代わりに、無機的な、からつぽな、 ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。 それでもいいと思つてゐる人たちと私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。」 「果たしえていない約束 私の中の二十五年」三島由紀夫 (産経新聞 昭和45年7月7日) ttp://mishima.xii.jp/37th/index3.html
|
- 【吉田ドクトリン】日本をこんな国にしたのは吉田茂
5 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2010/09/28(火) 22:45:35 ID:qyOXJVCC - 檄
盾の会隊長 三島由紀夫 われわれは戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、 本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。 政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力慾、偽善にのみ捧げられ、国家百年の体計は外国に委ね、 敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、 歯噛みをしながら見ていなければならなかった。われわれは今や自衛隊にのみ、真の日本、 真の日本人、真の武士の魂が残されているのを夢みた。しかも法理論的には、自衛隊は違憲 であるのは明白であり、国の根本問題である防衛が、御都合主義の法的解釈によつてごまかされ、 軍の名を用ひない軍として、日本人の魂の腐敗、道義の頒廃の根本原因をなして来ているにを見た。 もつとも名誉を重んずべき軍が、もつとも悪質の欺瞞の下に放置されて来たのである。 自衛隊は敗戦後の国家の不名誉な十字架を負ひつづけて来た。自衛隊は国軍たりえず、 建軍の本義を与えられず、警察の物理的に巨大なものとしての地位しか与えられず、 その忠誠の対象も明確にされなかった。われわれは戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った。 自衛隊が目覚める時こそ、日本が目ざめる時だと信じた。自衛隊が自ら目ざめることはなしに、 この眠れる日本が目ざめることはないのを信じた。憲法改正によって、自衛隊が建軍の本義に立ち、 真の国軍となる日のために、国民として微力の限りを尽くすこと以上に大いなる責務はない、と信じた。
|
- 【吉田ドクトリン】日本をこんな国にしたのは吉田茂
6 :5[sage]:2010/09/28(火) 22:46:39 ID:qyOXJVCC - この上、政治家のうれしがらせに乗り、より深い自己欺瞞と自己冒涜の道を歩もうとする自衛隊は
魂が腐ったのか。武士の魂はどこへ行ったのだ。魂の死んだ巨大な武器庫になって、 どこへ行こうとするのか。繊維交渉に当たっては自民党を売国奴呼ばわりした繊維業者もあったのに、 国家百年の大計にかかわる核停条約は、あたかもかつての五・五・三の不平等条約の再現であることが 明らかであるにもかかわらず、抗議して腹を切るジェネラル一人、自衛隊からは出なかった。 沖縄返還とは何か? 本土の防衛責任とは何か? アメリカは真の日本の自主的軍隊が 日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。あと二年の内に自主性を回復せねば、 左派のいう如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終わるであろう。 日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。 生命以上の価値なくして何の軍隊だ。 (抜粋) ttp://www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/dazai/isyo/mishima.html
|