- イランについて語るスレ Part9
654 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2010/05/06(木) 19:14:46 ID:0N45sjZL - アメリカとイスラエルが一体となって、イランの核兵器開発を世界に警告し、
新たな制裁を決議しようと努力してきた。しかし、結果的には彼らの望まない方向に 物事が進み始めているようだ。 アメリカがどう繕っても、イランの核開発だけが地域にとって危険なものだとは 決めつけられない。中東を非核地帯にしようという声は、1995年ごろから出ていた。 今回のアメリカによるイラン制裁への動きは、結果的に、中東地域の各国の賛同を得て、 初めて効果が出るものであったため、アラブの主要国にも働きかけられたが、 結果は全く違うものとなっている。 アラブの代表国であるエジプトをアメリカもイスラエルも抱き込み、イランに対抗しよう としたが、エジプトは中東地域の核で危険なのは、イランだけではない。イスラエルの 核も危険だとし、イスラエルのNPT加盟を強く要求することとなった。今回の国連を舞台 とするイランの核開発叩きは、アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスといった核保有の 主要国も、イスラエルのNPT加盟を口にしなければならない状態に追い込む事となったのだ。 中東地域を非核地域にするという表現で、アメリカのヒラリー・クリントン国務長官は、 地域設定がまだ明確ではないと苦しい言い逃れをしたが、誰もそれをまともには受け 止めまい。ゆがんだアメリカのイスラエル支持を快く思わない国がヨーロッパの中にも 増えていくのではないかと思われる。 IAEAの通常会議には110カ国が参加し、49カ国が直接的にイスラエルの核の公開を 要求する決議を、僅差で獲得することとなった。この決議に反対したのは45カ国、 棄権した国は16カ国だった。今回のIAEAの決議を一番喜んだのはイランであろう。 イランはこれで当分の間、イランにだけ偏っていた核開発への圧力が、イスラエルにも 向かうと受け止めているだろう。 ヒラリー・クリントン国務長官が時期はまだ尚早と言い訳をしても、中東地域の核廃絶 の要求は、地域各国と世界から叫ばれるようになろう。その場合、イスラエルがあくまでも 核に関する施設や、核兵器の存在を隠し続けることができるのか。あるいは、ある時期が 到来した段階で、公開しなければならなくなるのか見ものだ。
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