- アメリカ共和党こそ日本の友である【21】
640 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2010/04/27(火) 23:44:23 ID:d8wcUC8w - 戦後アメリカの核開発の最大の功労者の一人に、”原子力潜水艦の父”と呼ばれるハイマン・
リッコーバー提督がいる。ポーランド生まれのユダヤ系で、一八歳で海軍兵学校入りしてから、 十三人の大統領の下で、六三年間も海軍に勤務、一九八二年一月末八二歳という軍隊史上最高 齢で退役。ノーチラス号をはじめとする原潜を設計・建造、彼のつくった原潜推進用の動力炉 はその後発電用原子炉の原型となった。 このような輝かしい経歴を持つ提督だけに、退役時に上下両院経済合同委員会で行った演説は 衝撃的だった。 未来の世代に放射能が与える損害を考えに入れていない以上、原子力発電が経済的だとい うのは見せかけの議論である。放射能物質には半減期が何億年のものもある。人類は自ら を破滅させるだろう。原子力は放射線を生み出す限り価値がない。あなた方は、それでは なぜ私が原子力推進艦をつくったのか、と尋ねるだろう。それは必要悪なのだ。全部沈め てやろうかとも思う。私は自分が果たした役割を誇りには思っていない。核戦争が起きれ ばわれわれは自らを破壊するだろう。そして、もっと頭の良い新種の生き物が発生するだ ろう──。 永年の公務から解放された後の本音の発言、とみてよいのではないか。彼が最高責任を負っ た海軍の原子力推進部門では、原潜スレッシャー号の爆発、スコーピオン号の沈没、シーウル フ号の原子炉の海洋投棄──などの事件があった。自分のしたことを「必要悪」として片付け てしまうことは無責任のそしりを免れないだろう。ただ、その発言に表れた率直さは評価され るべきことかもしれない。そして、このような本音が言える自由を保障することの重要さにも 留意するべきだろう。 春名幹男 著 ヒバクシャ・イン・USA P.226
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