- ◆国際関係論・国際政治学 総合スレ3◆
767 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2010/04/25(日) 01:11:35 ID:nYdZ3IA/ - >>766
>孫子、マッキンダーや毛沢東、ハンチントンの書籍等はどう思いますか? 正直、あえてスルーしたところはあります。 『孫子』は狭義の軍事に限らず、読む価値があると思います。ただ、分析を積み立てて結論というパターンでなく、 結論が先に提示されていたりするので(もちろん一応の理由説明はありますが)、個人的には序盤で読むことに意義があるか疑問です。 逆にいえば、そういうシンプルさが経営や人生論としても読まれる要因だと思いますが いきなり『孫子』読んで「これぞ真理」みたいな変に神格化した尺度から始まってもアレだし、 色々読んだ後で「何で『孫子』が評価されるのか」を意識しつつ読んだ方がいいんじゃないかと思います。 ハンチントン、毛沢東、マッキンダーも有益ですがあえてスルーしました。前二者は それぞれ政軍関係論、不正規戦争という各論の古典なのでとりあえずはそこに興味がないならいらないかなと マッキンダーも曾村保信『地政学入門』、スパイクマン『平和の地政学』のような入門書を読んで、価値が見出せるなら読む本ではないかと思います 『戦争論』はエッセンスの抜粋である、芙蓉書房・レクラム版でいいんじゃないでしょうか。 >とりあえずクラウゼヴィッツ『戦争論』、江畑謙介さんの『軍事力とは何か』『安全保障とは〜』あたりを 留保つけまくっておいて言うのもアレですが、鍛冶『戦争の常識』もいい本です。第1章は読む価値がないですが。 江畑さんの本のように軍隊のハードをわかりやすく解説してくれている好著は少なくないのですが、 「組織としての軍隊」みたいなソフト面をざっくり解説している入門書ってあんまりないんですよね
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