- 中曽根氏、日本版CIA提言
830 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2010/03/08(月) 06:20:13 ID:DQd5VTvl - これまで、日本国内での論議は文字通り混乱していた。
日本経済が好調な時、「戦後の日米関係はサクセス(成功)だった」という見方が支配的になった。 反対に、二十世紀の末、日本が構造的な不況に陥って大手金融機関が破綻し、同盟関係が揺れ動いた時、 「日本 第二の敗戦」(江藤淳「文藝春秋」一九九八年一月号)と言われ、夕刊紙の一面を「山一倒産は米陰謀」 (同月七日「夕刊フジ」)の大見出しが踊り、『同盟漂流』(船橋洋一、岩波書店)と懸念された。 日米関係はまさに、日本人の意識の中で「サクセス」と「陰謀」の間を「漂流」してきた。 日本は、結局は見えざるアメリカの巨大な力に動かされているだけではないのか─と苛立つ日本人さえ少なくなかった。 このようなもつれた糸を解きほぐす作業は、「インテリジェンス(情報)」の側面から日米関係の深層を抉り出し、 漂流の原因と理由を突きとめて、初めて可能になるのではないか。 (略) 労働界、学術界、文化、芸能、市民運動に至るまで、米秘密工作の跡をたどった。 日本国民の対米観を改善し、「親米」「反共」の心理を醸成する心理作戦を展開していたことも分かった。 アメリカは日本人の意識改造に成功したと言っても過言ではない。 秘密のファイル 文庫版へのあとがき
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