- ☆『ユダヤの告白』全部読めるスレ☆
149 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/07/10(火) 10:47:36 ID:qMtNvNIY - 「816」
http://snsi-j.jp/boyakif/wd200612.html#2401 これから私が説明するのは、西欧およびアメリカの知識人層の間で、16世紀以来ずっと、大きな 対立軸として議論されてきた、「全ての人間を教育の力で改善することは可能か」という大問題 についてである。これは、そのまま、貧困や人種対立や戦乱や各種の差別や環境問題、即ち、社会 の諸病気を学問(サイエンス)の力で改善することができるのか、という問題である。あるいは、 この事はそもそも精神病患者を治すことはできるのか、と言う問題でもある。 これが、ネイティビズム 対ビヘイビアリズム の巨大な対決である。ネイティビズム nativism 「固有主義 あるいは、生来決定主義」と、ビヘイビアリズム behaviorism 「(アメリカ)行動 (科学)主義」の対決である。 この、ネイティビズム と ビヘイビアリズム の対決は、16世紀以来の近代学問( modern science モダン・サイエンス)の 500年間につきまとう大きな対決軸である。ネイティビズム(固有主義)は、 「人間の能力は、生まれたときに予め決定されている」とする。従って、その後、その人がどのような 生活環境にあろうとも、その人の性格や能力は大きくは変わらない、とする。 それに対して、ビヘイビアリズム(行動主義)の立場では、「人間は、生まれた時は、真っ白な紙 (タブラ・ラサ)である。それに知恵や経験を書きこんで行くのである。従って、人間は、教育の 力で改善される」とする思想である。 つまり、ネイティビズムが、根本的な保守主義の立場であるのに対し、「人間の能力は、良質な 環境と教育の力で改良できる」とするビヘイビアリズムは、リベラル派の立場を総称するものだ。
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