- 【独立総合研究所】青山繁晴【作家】
68 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2007/05/29(火) 14:22:19 ID:v7FaPOHS -
やはりというべきか。江沢民時代の中国が、日本共産党に日本の世論対策をこっそり 相談していた。首相の靖国参拝問題に困った中国が、訪中した不破哲三議長に「この 局面を打開するためには、マスコミに対してどうすべきかアドバイスを」と教えを請うていた。 ▼これを今日発売の月刊『正論』7月号の対談「度し難きかな、共産党と外務省」で知っ た。元共産党政策委員長の筆坂秀世氏と起訴休職中の外務事務官、佐藤優氏という 異色の顔合わせだ。異能ゆえに組織からはじき出された似た境遇にあり、生臭い話が 出ないはずがない。 http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/0606/mokji.html ▼この時の不破氏の答えは、後の中国による反日宣伝パターンと符節が合う。筆坂氏 によると、不破氏はズバリ「これからの戦いは国際世論の争奪戦だ」と答えた。「国際 世論をどう味方につけるかが大事で、日本のメディア対策ではなくもっと世界の世論を」 と。 ▼ここ数年、中国が米欧紙の論調を誘導している気配を感じる。最近の標的は靖国 神社の歴史博物館「遊就館」だ。米国を巻き込むため、あれはルーズベルト大統領の罠 (わな)で戦争に突入したとする展示だと宣伝する。これを佐藤氏は「中国が米国を味方 にして日本を孤立させる流れを作っている」という。 ▼日中の共産党は、毛沢東路線の押しつけから関係が断絶していた。それが平成10年 に中国共産党が謝罪する形で32年ぶりに和解した。ちょうど日露が接近していた時期 で、佐藤氏は中国が日本とのパイプを真剣に欲しがっていたと見る。 ▼思えば、毛沢東は天才的な宣伝上手であった。エドガー・スノーに毛礼賛の『中国の 赤い星』を書かせたのも、「抗日の英雄」伝説もそうだ。いい加減で、情報工作に抗する 勇気と知恵が日本に欲しい。 産経:http://www.sankei.co.jp/news/column.htm
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