- 漢字の字体はどうあるべきか
403 :康煕[]:2012/09/29(土) 16:54:06.87 ID:Et8zHT+U - 「樽」と「葛」の漢字は、康煕字典体だけでなく我が国の
和様の字体も必要で、「辻」「榊」などの国字に関しては これを康煕字典体風に改変することは滑稽なことです。 讀賣新聞の隷書の題字は、西川春洞直系で昭和第一の書家であった 豊道春海先生の御長男の揮毫とのことですね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B7%9D%E6%98%A5%E6%B4%9E 「賣」の隷書を書道大字典で確認しますと、漢・孫叔敖碑の字体が 「十」の下部が「買」となっており、時代の下った北魏以降の楷書では 「賣」の字体となっています。 「讀」の隷書では、漢・周公禮殿記の字体が「ごんべん」の「へん」に 「つくり」は、「土」の下に「買」の字形となっていて、隷書においては 「讀賣新聞」の題字は正しい字体だと言えます。 唐の顔真卿は「讀」の旁の上部を「土」と「士」の両方で書いていますが その長短の差はごく僅かで微妙なところです。 しかしながら「讀」の旁の下部は、顔真卿でさえも「買」の字形のみで 書いており、康煕字典の「讀」の旁の字形が「四」となっているのは はなはだ怪しい字形で、康煕字典体のすべてが正字であると盲信するのは 良くないことですね。
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