トップページ > 古文・漢文 > 2011年07月10日 > XMuAxUBz

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ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
【勝手に】感じで漢詩【解釈】3

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【勝手に】感じで漢詩【解釈】3
179 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI []:2011/07/10(日) 09:59:07.52 ID:XMuAxUBz
おはようございますよ
茘枝が美味しい季節になりましたよ
果物で飲茶というのもなかなか良いです
『嶺南(広東)では毎日茘枝が300個も食べられる』と書いたのは蘇軾ですが、そんなには
無理でも、気が付けば30個くらいは平気で食べてしまってますよ
ああ、幸せ♪

今日の詩は蘇軾つながりということで、これをどうぞ
【勝手に】感じで漢詩【解釈】3
180 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI []:2011/07/10(日) 10:03:29.09 ID:XMuAxUBz
  『呉中田婦歎』  by蘇軾

今年 粳稲(こうとう)の熟すること 苦(はなは)だ遅し
霜風 見るを庶(ねが)えど 来たるは幾時ぞ
霜風来たる時 雨 瀉(そそ)ぐが如く
杷頭(はとう)は菌(きのこ)を出し 鎌は衣(こけ)を生ず
眼枯れ 涙尽きて 雨は尽きず
見るに忍びんや 黄穂の青泥に臥するを
茆苫(ぼうせん) 一月(いちげつ) 隴上(ろうじょう)に宿り
天晴れて 稲を穫(とりい)れ 車に随いて帰る

汗流れ 肩*赤く 載せて市に入れば
価(あたい)賤(やす)く 乞与(きよ)すること *糠砕(こうせい)の如し
牛を売って税を納(い)れ 屋を拆(さ)いて炊(かし)ぐ
慮(おもんぱか)り浅くして 明年(めいねん)の飢えに及ばず
官は今 銭を要(もと)めて 米を要(もと)めず
西北万里 羌兒(きょうじ)を招く
*キョウ黄 朝に満ちて 人 更に苦しむ
如かず 却って河伯の婦と作(な)らんには


*赤く:本当は赤+貞です
*糠砕:砕けるではなく、米+西で“割れ米・砕け米”の意味です
*キョウ黄:龍の下に共と書き、キョウ遂を指します
       黄は黄覇、両者とも善政を行なった漢代の官僚です
【勝手に】感じで漢詩【解釈】3
181 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI []:2011/07/10(日) 10:04:36.79 ID:XMuAxUBz
(やく)


今年のうるちは育ちが悪い
日照りが止んで欲しいと願っても 一向にその気配はない
やっと涼風が立ち始めたかと思えば 土砂降りの それも長雨
鍬の柄にはキノコが生え 鎌には苔が付く有様
目が枯れるほど嘆いても 雨は止まない
青黒い泥に埋もれた黄色い穂を見るのが辛い
畦の上の仮小屋に籠って一ヶ月
ようやく晴れ間が出たので 稲を刈り 車に積んで持ち帰った

汗を垂らし 肩が腫れるほど米を担いで 市場へ行ってみたら
値崩れどころか 糠や屑米と変わらぬ捨て値
牛を売り なんとか税は納めたものの 後は家のあちこちを壊して薪にする始末
今年こんなに飢えることになるなんて 去年は全然考えもしなかった
お役人はお金が大事で 庶民の暮らしはどうでもいいらしい
たっぷり巻き上げたお金を使い 近くや遠くの異国の人に素晴らしくいい顔をして見せる
ああ 立派なお役人がいっぱいで 国民がますます貧困に喘ぐなんてね
いっそのこと 黄河の水神の人身御供になった方がよっぽどマシだ


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