- 包丁の切れ味を追求する男たちのスレ
189 :名前なカッター(ノ∀`) (ワッチョイ 7fa2-bNyO)[sage]:2017/11/15(水) 21:31:30.96 ID:FP4xZttB0 - 正本総本店 出刃包丁 白鋼 霞 150mm A
整形手術のつづきで、耐水ペーパー #240 - #600 で電着ダイヤのキズ消しと切り刃の面均し シャプトンM5 #1500、コンヨ WA#3000、合砥 戸前 でさらに面均しと刃付けし 丸尾山敷内曇で地金を化粧研ぎして本霞仕上げにして終了。 ビフォー/途中経過/アフター 全体 https://i.imgur.com/cNtYgHU.jpg 前回>>184鋭角のベタ研ぎだった切り刃シノギ面に小刃をつけたので、シルエットはさらに細身になりました アゴが突き出て見えるのは、たぶん反射光によるものです オモテ https://i.imgur.com/XHHZeNF.jpg 刃体にたいして広かった切り刃の幅は、小刃をつけてほぼ標準的なかんじになったとおもいます 刃元側で刃線がくぼんで見えるのは… もともとアゴだけ深い角度で削りこまれていたので、エッジベベルが浅くなっているせいかも ウラ https://i.imgur.com/jLD74oG.jpg ディスクグラインダー+ナイロンディスクで裏スキを磨いてから、ホビールーター+青棒、GC#10000でかるく磨いて光沢ムラムラ仕上げにしました 切っ先の裏押しがある程度あたるまで押しなおしていますが、これでも切っ先部分は柄尻をあげ気味に押さないとあたりません 霞 https://i.imgur.com/kGUDbFm.jpg https://i.imgur.com/dX3kz5F.jpg 写真だとあまり曇っているように見えないかも 内曇砥のコッパで縦研ぎして切り刃全体を曇らせて(刃金ごと曇る)から、刃金部分にだけGC#10000でかるく磨き、本霞化粧仕上げ風にしました 切っ先寄りの曲面のつながりが悪くてややムラになっているのは、シロート仕事ゆえのご愛嬌ということで カーブのあたりで刃金が薄いようで、やはり刃体が反っていたのかもしれません。 そのために裏押しを研ぎこんでいたのではないかな、と。 また、アゴの裏押しもあたっていなかったので、刃先をつよく押しなおしてやっとエッジ際で裏があたるようになった程度です。 研ぎ面の崩れにくい硬くてかかりのよい石を選んで使ったためか、地金の割合がが多いカーブ部分はとても研ぎにくかったですね。 裏スキにナイロンディスクをあててみたところ均等に磨くのに難儀し、ペーパー多羽ディスクで裏スキを彫って整形するのは「自分には無理!」と判断しました。
|
- 包丁の切れ味を追求する男たちのスレ
190 :名前なカッター(ノ∀`) (ワッチョイ 7fa2-bNyO)[sage]:2017/11/15(水) 21:32:11.41 ID:FP4xZttB0 - > 形作るの上手いねえ…
> 綺麗な整形ですね 面の平らな硬い砥石で丁寧に「縦研ぎ」しただけのことなんですけれど、これのために440デバで練習したようなものですからね 手におぼえさせた感覚を忘れるまえにやって正解だったのでしょう …… 否、 > いや期待して待ってるんだがw と煽られては着手してしまい、われながらのスルーぢからのなさを反省するところでは? ペーパーを切らしてなければ、#2000か#4000までペーパーをかけて角砥石でのシノギ面の均しをはぶけて、もっとキレイなカーブにできたかもしれません 鏡面仕上げにはしないからペーパーでなくてもいいやとか横着したつもりで、5分毎に砥石の面修正するハメになってりゃ世話ないですね SK11のダイヤで面直ししても平面の精度ひくくて、やはり440デバみたいにガラス+ペーパーでやるべきだったのかも?
|
- 包丁の切れ味を追求する男たちのスレ
191 :名前なカッター(ノ∀`) (ワッチョイ 7fa2-bNyO)[sage]:2017/11/15(水) 21:32:41.76 ID:FP4xZttB0 - > これは大作だw
1.5倍サイズとはいえ付け鋼だから全身焼入れの440デバよりは楽だろうとおもっていたのに、おもいのほか手こずりました GC#60を使えばもっとはやくシノギ面をだせたのでしょうげれど、ネバリのない白二に#60をあてる度胸はなくて… (ダイヤ#150でさえ、0.3〜0.5mmぐらいのこまかな刃こぼれだらけの状態になりましたので) 最初は440デバのときみたいに気取った糸刃にしようかななんておもっていたんですけど、小刃づけで>>184より1ミリちかくエッジをさげました 手研ぎだけでこれやるってホント大仕事でしたよ(←アホかと) 全作業工程で6時間以上かかりました 必要なのは「道具と技術」ではなく、「きっかけと根気」と言えればカッコもつくのでしょうが やっぱりベルトサンダー欲しいですし、一発ダイヤ#150をガリっとあててあとに退けない状態にさえなってしまえば… 最後は台所のシンクやダイヤ砥石が鉄粉からのもらいサビで真っ赤っかになったので、クレンザーとサンポールをブチまけてやりましたわ サビた鉄粉のおちた電着ダイヤ砥石って、こころなしか研削力が復活したかんじになるものなんですね
|
- 包丁の切れ味を追求する男たちのスレ
192 :名前なカッター(ノ∀`) (ワッチョイ 7fa2-bNyO)[sage]:2017/11/15(水) 21:33:56.83 ID:FP4xZttB0 - >>187
> 本霞研はどうやっておられますか? 画像レスのとおり、丸尾山敷内曇で刃金ごと曇らせて、刃金だけ>>118のGCパウダー#10000で磨きなおして刃境をだしました ふだんの研ぎでは、ふつうの合砥の引き研ぎでドロをこすりつけるムラムラ仕上げです 今回の本霞化粧研ぎは、台所用スポンジのナイロンタワシで洗えば消えてしまう程度のシャレですね まぁ、鏡面仕上げをサボる口実にやっただけなんで… わたしの内曇砥では合砥のドロで曇らせるよりもムラなく仕上がりますが、コッパのままシノギ筋と平行にあてるので 通常の切り刃の研ぎ方(45度の引き研ぎ)のあとにシノギ面の地金が平らにつながっていないとうまく仕上がりませんね 刀剣研ぎの解説にあるような使い方をせず、研ぎ台にすべり止めのゴムを敷いてコッパを置き、縦研ぎです わりと硬めの石で、研ぐと黒い鉄華だけがでて刃を曇らせてくれて、石自体はほとんど減りません 独特の油分があるので、たまに合砥の共名倉としてつかってドロのネバリを調整したりもします 10年ぐらい前に刀剣用の「内曇砥のコッパ」としてヤフオクで出品されていたのを入手したものなのですが、勝手にMWSの「丸尾山 敷内曇」と同等のものとおもいこんで使っています MWS http://micro.さくら.ne.jp/mws/toishi_01.htm (さくらはsakura) オク画像 https://i.imgur.com/WKGwxU9.jpg
|