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578 :名前なカッター(ノ∀`)[sage]:2017/05/23(火) 10:34:07.09 ID:PB5EiQ7o - 【発明の属する技術分野】本発明は、カミソリ負けを防ぐ安全カミソリに関する。さらに詳しくは、本発明は、ダミー刃を設けることにより、本刃が皮膚の起伏に精緻に対応して上下するようにし、安全性を高めた安全カミソリに関する。
【0002】 【従来の技術】従来、安全カミソリにおいては、一枚刃に対して、二枚刃、三枚刃と刃の枚数を増やした構造にすることにより切れ味や安全性を向上させている。また、安全性を高めるために、刃に部分的にワイヤーを巻き付けたり、 網目状の薄金属板(網カバー)で刃を覆ったり、シェービング中の刃の移動方向前方に刃から独立した安全ガードを設けること等がなされている。 【0003】また、刃が必要以上に強く皮膚に押しつけられた場合に、刃に適当に撓みを生じさせたり、刃の固定部分に適度に遊びをもたせて刃の皮膚へのくい込みを防止したり、刃を固定しているフレーム自体がプロテクターとなるようにして、 怪我が未然に防止されるようにしている。 【0004】カミソリ助剤を使用しなくても毛を剃れるようにするための手法としては、刃を固定するフレーム部分に刃の滑りを促進する剤を施し、その剤がカミソリの使用時に徐々に溶け出すようにした機構が開発されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】安全カミソリの切れ味、耐久性、安全性は近年飛躍的に向上しているが、それにもかかわらず出血、丘疹、色素沈着等のカミソリ負けによる症状が頻発しており、これを確実に回避できる構造の安全カミソリは、 依然として開発されていない。これは、従来の安全カミソリにおける安全性は、毛を剃ろうとする肌や指先に刃が直接ふれたときに、肌や指が不用意に切れないようにすることを目的としており、カミソリ負けの発生防止に対する配慮が十分になされていないことによる。 【0006】例えば、図3に示したように、従来の安全カミソリ1においては、それが一枚刃に比して安全性が向上している二枚刃(刃:4a、4b)のものであっても、図4に示すように、シェービング時に、毛Hと共に毛根部の隆起した皮膚S1が一緒に剃り取られ(同図(a))、 皮膚S0に創傷ができ(同図(b))、さらに、一度剃り落とした皮膚の創傷が治り始めるときにできる肉芽増殖部分が、次のシェービング時に再度剃り落とされるという悪循環が生じ、このため毛根部に色素沈着や丘疹Pが形成されることとなる(同図(c))。刃4a、 4bを固定しているフレーム2にはプロテクター3が設けられているが、刃4aとプロテクター3とのシェービング面における距離d1が長いために、この間に直径が1〜2mmの丘疹はそっくり入ってしまい、結局、刃4aで丘疹Pも剃り落とされることとなる。 【0007】カミソリの刃に巻き付けるワイヤーや、刃を覆う網カバーは、強い力で刃を皮膚に押しつけたときの防御には役立つが、上述のようなカミソリ負けに対しては効果がない。 【0008】また、カミソリ助剤は、カミソリの滑りをよくしたり、シェービング後の肌を或る程度ケアする効果があるが、これによっても上述のカミソリ負けを防止することはできない。 【0009】そこで、本発明は、出血、丘疹、色素沈着等の症状を引き起こすカミソリ負けを生じさせない新たな安全カミソリを提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、カミソリ負けの発生原因を詳しく検討した結果、これまでのカミソリ負けの問題を根本的に解決する全く新しいメカニズムを見出した。即ち、シェービング中の本刃の移動方向前方に、 刃付けを施していないダミー刃を本刃に近接して設けると、ダミー刃が皮膚の起伏に精緻に追従して上下に動き、本刃もこのダミー刃の動きに連動し、皮膚の起伏に精緻に追従して上下に動くので、刃による皮膚表面の切削を未然に防止でき、 これによりカミソリ負けを防止できること、また、ダミー刃を設けても切れ味は損なわれず、かつ強い力で刃を皮膚に押しつけたときなどの安全性も格段に向上することを見出した。
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