- 尖がる心【<剣鉈について語れ=】非服従の魂3
708 :名前なカッター(ノ∀`)[sage]:2014/12/05(金) 20:19:25.98 ID:AEx0ufrc - 昨夕、大きな猪が罠にかかっていたのを確認したが、勝負をするには遅すぎたので、今
日にしたのだが、現地に付くと、アレッ居ない? 猪によって掘り起こされた大きなクレーターはあるが、肝心の敵が居ない。 どうやら逃げられたようで、残念ではあるがホットした気分だ。 どこでワイヤーが切れたのか調べようとすると、周りの木にはワイヤーの切れ端は無く、 何か引っ張った跡がある。 跡を辿るとそこにも猪は居ないがクレーターがあるではないか。木をを引きずって逃げ ている! 近くにいるかもしれない。 木を引きずって逃げてはいるが、立木に引っかかった所で土を掘り返しているのだ。幾 つかのクレーターを辿る先に・・・居た! 最初の所から80m程離れた桧林で、ワイヤーの木が引っかかっているらしく、こちら の姿をみると攻撃の姿勢を見せる猪の姿 風倒木ではあったが、直径20センチ程で根の半分近くは地中に伸びていたから、それ にワイヤーの端末を括り付けたのだが、株を鼻で堀起こし、根を怪力で引き千切ってき のだろう。 うーん、ヤッカイである。敵のワイヤーは固定されていない。 元々は段々畑なので、一段上の畑に攻撃の陣を構えて攻撃方法考えた。 取り敢えず昨夕ホームセンターで購入した、16ミリ2mステンパイプにワイヤを通し 、先端にワッカを作った捕獲器?に竹竿を繋いで足か首を掛ける事にしたが、100キロ 程もある大猪が地響きを上げて突撃してくるのである。ワッカで首を掛けるなんて悠長な 事が出来る訳が無いw やはり、いつもの如くに保定しないまま槍で突くしかない。立木を盾に近づいて首に一 撃、そして二撃、これだけ大きいとやはりへっぴり腰になるようで、致命傷には程遠い。 三度目は気合を入れて突き立てると、バーンいう音と共に猪が突っ込んで来たので飛び 逃げた。猪が槍の痛さから全力反撃したので、突っかかっていた木が動いて、行動距離が 延びたらしい。身体防御はチエンソーチャップスを着けていたのだが、腿に衝撃 今まで、何度も獲物を仕留めていたが、相手の攻撃を自分の体に直接受けたのは初めて である。恐らく鼻の先が当たったのだろうが、正直ビビッたビビッた >_< この衝撃で槍の柄が中程近くで折れてしまった。 残った柄に剣鉈を結わえつけて、菊池槍を作るが、長さは2mしかない。 槍は順手で腰辺りに構えて両手で突き出すが、それだと1.5m程に近づかないと相手 を刺す事が出来ない。しかし、相手は怒り狂って突撃を繰り返す猪なので、間合いを計っ て槍を繰り出すなんて事は、怖くてとても出来ない。 そこで編み出した戦法は、槍尻を右手で逆手に持って上段にかまえ、銛を打つ様に槍を 突き出し槍の長さ一杯に使う方法である。猪の隙を見て突き刺しては逃げる、ヒットエン ドラン攻撃を繰り返した。そうは言うものの簡単ではないから手数は多く無く、相手が弱 るのを待って気長に攻撃を続けるが、一向に相手は衰える気配が無い。 しからばと、その辺の木をイノシシに投げつけて行動範囲を狭める作戦を始めた。ロー プも持ち出して、何とか足に絡めようとするのだがうまく行かない。しかし、そんな動き の中で折れた槍の先がワイヤーに絡まったようで、少し猪の動きが狭くなった。その瞬間 に投げつけるように突き出した槍が猪の喉笛を?き切ったようだ。バッと血が吹き出し、猪 が掘った穴に見る見る血溜を作る。猪は大きく体を震わせてドウと倒れた。 激闘3時間 「ショーブ」の声が山に響いたw
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