- 鉈 ナタ 山刀 10本目
890 :名前なカッター(ノ∀`)[sage]:2014/09/04(木) 06:52:00.38 ID:PzqqHr0A - 素人なら熱処理には手出さない方がいいけど。
刃物を800度くらいに熱してしばらく保持してから藁灰の中に突っ込んで丸一日かけてゆっくり冷ます。 するとなまくらになる。 たぶん青鋼でも割れるよりも曲がるくらいに柔くなる。 そして冷間鍛造して形整えてからまた800度くらいに熱して今度は水に突っ込んで急冷する。 この状態では無茶苦茶硬くて話にならんほど。SK材がクッキーみたいにポキポキ折れる。 硬すぎてすぐに折れるから今度は焼き戻しをする。 焼き戻す温度と時間は材とか用途によって違うけど、おおまかに150度〜230度の間で数分〜数時間程度かけて戻す。 そうすることによって硬さをあまり落とさずに靭性を大幅に上げることが出来る。 だから焼き戻しの処理をしてやることによって製品になったあとでも更に焼き戻して粘りを増すことが出来る。 ただし購入者が勝手に焼きを戻すなんて想定して作られてないので、熱を加えた時点で残留応力によって曲がることが結構ある。 サンダーやグラインダーを使って研いたり磨いたりなんてのは言語道断、部分的に熱が加わるとほぼ100%曲がる。 だから玄人は熱処理する前に曲がりそうか曲がりそうでないか、何℃くらいまでなら大丈夫そうかを見極める。
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