- 【研ぎ/研磨/ 砥石/sharpening】34ストローク目
482 :検証家[sage]:2014/08/02(土) 16:33:54.16 ID:xqlCDm1+ - 呼ばれたのでマトモな話をするか。ステンレスの材質云々は実は面粗度で問題になった。
以前はRa5ナノまで出したのだが、公的機関で測定して40ナノまで粗くなっていて改善されない。 原因は溶鉱炉レベルにあるらしい、と関係者の話が出た。良質のステンレスが作れなくなったのか、隣国の安くてそこそこの 品質を入手してしまったのか不明だが、面粗度が出ない菜と感じる官能的な差はある。(冶金分析の知識はないので) こういう品質の差が刃物として作ったときにも出るような気がする。もちろん日立金属とかの正統な刃物鋼はダイジョブだろうが。 刃物ではないが例えば注射針は鋭利さとバリのなさが重要。単にナナメにカットして研磨しただけではダメでランセットポイント砥ぎが要る。 これはまずナナメにカットした後に更に先端を点にするように両サイドを研磨するという手法で皮膚を切り開きながら刺すので刃物に近い。 バフをかければ刃が丸くなるので使えない。鋭利さを保ちながらバリを除去する裏技が要る。各社工夫はしているが秘密が多い。 (因みにロシア製の注射針を見せてもらったが、研磨したあと単にバフをかけていて刺さりにくい。だめだコリャと思った)
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484 :検証家[sage]:2014/08/02(土) 19:36:05.09 ID:xqlCDm1+ - ↑産休 ニワカ勉強してみる 組織まで言及する必要がなかったのでその知識が抜けている。
GC粉末をエポキシで固めて砥石を作り失敗したのは書いた。確かに市販のGCは#120が多くあっても#320止まり。 特注で#600と#1000のGC砥石は持っている。高くはないが納期がかかるので自作できれば技の幅が拡がる。 フェノールは一般には売ってくれない。UV光硬化接着剤も試したがいずれも気孔率がとれずダメだった。 たぶん砥石メーカーに言わせれば簡単なことだろうが、安全であるプロピレングリコールも売ってもらえなかった。 バインダとして使える樹脂は歯科材料に多いが医療関係者しか買えない。石膏溶解剤もようやく売ってもらえた。 結合度はバインダーの種類を変えることで調整し、気孔率は気泡を巻き込みながら硬化させるか気泡に相当する粒子(例えば発泡スチ)を 混ぜて成形すれば自作の砥石ができそうな気がする。 因みに平和テクニカで出している切断砥石の傾斜型は配合が均一でなく外部ほど密度が高くなっている。このため切断面がキレイになる。 こういう不均一配合や異なる粒子(GC+WA+雲母とか)で自在に砥石が作れれば面白い。
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486 :検証家[sage]:2014/08/02(土) 19:49:33.03 ID:xqlCDm1+ - ググっても砥石の自作は2件しか見つからなかった。
レジンボンド法 失敗らしい モルタルという手があった菜 参考にしよう http://www10.ocn.ne.jp/~noe/knife/toishi/ ビトリファイド製法 作りは成功したらしいが砥ぎに使えたのか成果が書いてない。 http://06689237.at.webry.info/201012/article_3.html
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488 :検証家[sage]:2014/08/02(土) 21:13:35.28 ID:xqlCDm1+ - プロピレングリコールの件は言葉足らずだった。2Lほど必要になりメイプルというサイトが最安で0.5Lで\590
http://maiple.co.jp/products/detail.php?product_id=28015 尼は\2205と4倍近い。んでメイプルに注文したが医療関係者にしか売れないとのこと。安全であり用途も示したのだが杓子定規でダメ。 プラスチックの均一加熱用なのでテンプラ油で代用した。 私の砥石の用途は一般の包丁用の羊羹型でなく切断砥石に近い形状で厚さは10〜30μ これが納期がかかり高い。 だったら作ろうとエポキシでやったのだが切れない。強く当てると破断する。この厚みになると半透明に見える。 本スレの砥ぎとは主旨がずれるので詳しくは書かなかった。
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490 :検証家[sage]:2014/08/02(土) 22:34:04.09 ID:xqlCDm1+ - ↑金属を基材にした電着法も視野に入れている。スルファミン酸ニッケル液は手に入れた(これも一般には売ってくれない 試薬扱いで)
砥石もバフも膨大な基材を試している。例えばドーナッツ型の研磨バフは100均で「魚の目パッド」を買って試した。 フェルト状なら多種の起毛の長さと材質を実験した。皮はセームから豚、牛。竹類は芦から各種の竹、生分解性プラ 綿糸まで 基材はほとんど試した。軟質は寒天、ゼラチン、PVA デンプン シリコーン。研磨剤は一般的なGC WA 〜ダイヤペースト 変わったところではガラス粉末 酸化セリウムは未経験。紙は厚紙から50μの薄紙、和紙まで。不織布 マイクロメッシュ(金属 プラ) 通電しながらの研磨 超音波付与での研磨 低温(-15度)での研磨 様々な研磨 切削を試している。毎日10回は失敗している。 数万回の失敗から方向性が見えてくる。失敗は次の糧になる。挑戦した者だけが失敗できる。 ノウハウなのであまり書きたくはないが、カエリがでるなら最初から出ない砥ぎかたにすればいい。UV光硬化接着剤を少量塗って反対側を固めてから 研磨するとカエリがでない。両側を同時に研磨しても出ない。これはラッピングフィルム4Kを小片に切って研磨面を内側に折り 谷の隙間で擦るようにする。カエリを出さないということはバリを出さないという所作に通ずる。微細パイプの内面にバリを出さずにカットする 技法は確立した。これは専門メーカーですら完全には解決できてない。これも刃の研磨が役立っている。 研がないでも切れる刃を大量に作る実験はした。板を斜めに積層しそのまま纏めて研磨する。カエリが次の板で抑えるのでそのまま使える。 (これは家庭用品に使う特殊な刃付けが大量に必要になったとき内作できるかの実験で、片刃になるが袋の切断用なので問題なし) 益にも害にもならないカキコらしいので流して読んで欲しい。当人に必要な情報は1%しかない ネットの99%はその人には無意味な情報だ。
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