- 【鉋の】削ろう会でミクロンを目指そう【薄削り】
237 :232[sage]:2012/11/30(金) 23:33:16.18 ID:WldNhrXk - では、その「面白い」と思える箇所を抜き出してみよう。
もちろん抜粋先は前回の書き込みの中に有るように「ヤスリ製造マニュアル」から。 >>182を書き込んだヒトが貼ってきたリンク先のものだね。 『焼き入れ後の焼き戻しは熱処理のイロハであるが、不思議なことにヤスリは積極的に焼き戻しを行わない。 しかし、焼き入れ後の酸化皮膜を取る工程が焼き戻しの代用になっていると考えられる。』 まずはこの部分↑から。 もともとは、>>182が「湯上げ」と称し(この文の中では「湯炊き」だが)、 また、「ヤスリ製造においてこれ以外に焼き戻し工程はない」と断言している箇所の文章だ。 一見、「なるほど」と思う内容では有るのだが、細かく読んでゆくと 少々妙に思える語句が含まれているように思えてくる。 それは「不思議」「考えられる」という2つの語句だ。 この「ヤスリ製造マニュアル」の中には、ヤスリの製造工程が実に多くの写真付きで解説されている。 文章の中から考察すると、生産地の呉市の製造現場からのもので間違いは無いだろうとは思う。 その中でも特に「壷万」という会社の名前は多く出てくるので、ひょっとすると そちらの実際の作業工程のものなのかもしれない。 ここでその「少々妙に思える」という事について話してみるとする。 それは、仮にその会社が自分の所の製品の作業工程を語る場合に、果たしてこのような 「不思議」「考えられる」というような語句を用いるであろうか?という事だ。 これはおそらく「不適切」という事になるのではないだろうか。 仮にも工業製品なのだから。日本刀の伝統技術の解説などではないのだから。 もし、そのような内容で解説されていたとすると、読んでいるこちらが「不思議」になるのではないだろうか。 もっとも、この「焼き戻しの代用になっていると考えられる」という文に対し、 「ヤスリ製造においてこれ以外に焼き戻し工程はない」と断言している >>182の人物の発言の方が、より「不思議」に思えるのは言うまでも無いが。
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