- [転載禁止] サム・ペキンパーを語ろうpart5©2ch.net
752 :無名画座@リバイバル上映中[sage]:2015/06/19(金) 19:04:27.80 ID:Uwa8o75W - 「ビリー・ザ・キッド」について>>729とほぼ同意
「昼下がりの決斗」「ワイルドバンチ」「砂漠の流れ者」など ペキンパーの初期の傑作群はみんな同じような男を描いてきた 時代の流れに取り残されてしまった古いタイプの不器用な男たちが 自分のスタイルを捨てて新しい世界に取り込まれることに我慢出来ず 勝ち負けではなく己の生き様を押し通すために戦おうとする物語 「ジュニア・ボナー」も含めて、みんな同じタイプの男だと言ってもいい きっとこれがペキンパーの考える「理想の男」なんだろう しかし「ビリー・ザ・キッド」では、そんな「理想の男」キャラは 主人公のギャレットではなくキッド側だ だからこそペキンパーの分身であるギャレットは苦しむことになる 彼は「自分はあんな風に生きたい」と憧れる男を殺さねばならないのだから 最後に鏡の中の自分自身を撃つのは、露骨すぎる気もするが泣けるシーンだ
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