- 【小説】スナック眞緒物語【けやき坂応援】
522 :名無しって、書けない?(東京都)[sage]:2019/08/13(火) 21:24:34.10 ID:L32Gj74/0 - 福江純著「そこが知りたい☆天文学」のP39には、「世界で一番美しい色彩図鑑」よりももっと踏み込んだことが書かれている。
>たとえば、ぼくたちの脳は、黄色光を見たときには、もちろん“黄色”として認識するが、 >赤色光+緑色光を見たときにも“黄色”として認識するのではないか。 >黄色光と赤色光や緑色光は、物理的にはまったく異なる波長の光なのだが、脳が認識する色としては、どちらも“黄色”となる。 >すなわち、ある光を受けたときに、その刺激が脳に伝わって初めてある種の“色”として認識されるのであって、 >光は本来はどの波長も無色透明なのだ! >色という概念はあくまで感覚であり認識であるということがわかるだろう。
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523 :名無しって、書けない?(東京都)[sage]:2019/08/13(火) 21:26:10.74 ID:L32Gj74/0 - その上三行を読んだとき思わず膝を打って感動したが、3種類の錐体細胞で色を感知することを考えれば、
もしかすると意味のない記述かもしれない。
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524 :名無しって、書けない?(東京都)[]:2019/08/13(火) 21:30:41.88 ID:L32Gj74/0 - まず、こういう予備知識を知っておこう。
太陽の表面温度は5780Kで、そこから放出される光の波長は約500nm(=5.0×10^-7m)である。 これは、ウィーンの変位則から算出できる。 ウィーンの変位則は単純な式で、λT=2.9×10^-3〔m・K〕(λは波長、Tは絶対温度)となる。 T=5780Kを代入すれば、波長が求まる。
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525 :名無しって、書けない?(東京都)[sage]:2019/08/13(火) 21:35:19.83 ID:L32Gj74/0 - ここで注意しておきたいことがある。
5780Kの温度の物体は500nmの光しか出さないというわけではなく、それ以外の光も放出している。 あくまでそのピーク値が500nmの光となるというだけである。 たとえば、地球までの距離では太陽放射はとても強く、緑以外の光の強度も大きい。 だから、波長500nmの可視光の色は緑と表されるが、全ての可視光の色が合わさっているので、白く見えるというわけである。
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526 :名無しって、書けない?(東京都)[sage]:2019/08/13(火) 21:39:02.42 ID:L32Gj74/0 - さて、「そこが知りたい☆天文学」の問題の箇所に戻ろう。
黄色光は黄色の光がピークであっても、その外側には赤と緑の光も広がっている。 だから、それを目が感知するとき、赤と緑に対応する錐体細胞が主に働くこととなる。 そして、その強弱が電気信号として脳に送られ、脳内で二つの情報が合わさって、黄色に見えることになる。
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527 :名無しって、書けない?(東京都)[sage]:2019/08/13(火) 21:42:10.32 ID:L32Gj74/0 - 赤色光+緑色光の光でも、赤と緑に対応する錐体細胞が主に働くというメカニズムは全く同じことになるのではないか?
だったら、黄色光と赤色光+緑色光とでは脳に運ばれる電気信号はほぼ同じようなものとなるのではないのか?
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528 :名無しって、書けない?(東京都)[sage]:2019/08/13(火) 21:45:49.18 ID:L32Gj74/0 - その本は啓蒙書の類ではあるが、著者は京大で宇宙物理学の博士課程を取得して、大学教授をしている俊英である。
だからウィーンも変位則などの光に関する物理現象で間違うことはありえない。 しかし、生物学に関してはおそらく素人だろうから、無意味な記述をしてしまったということもありえる。 まあ、こちらも生物に関しては素人未満だから、その記述が無意味であると言い切れる自信はないが。
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