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名無しを整える。
鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 3

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鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 3
941 :名無しを整える。[]:2020/06/28(日) 15:57:46.59 ID:8XM/ugtS
>>938

ググってみたら、こんな↓お話が見つかったのである。うむ。これなら、良いでありましょう。

ひろさちや著「狂い」のすすめ 集英社新書より

ある日、一休禅師の庵室に、彼の俗弟子である孫右衛門とい
う男の奥方が訪ねて来ました。

桜の季節です。この奥方がなんとなく長居をしているうちに
夕方になり、庵室も薄暗くなってきました。で、奥方は帰ろ
うとします。ところが一休禅師は、

「いや、今夜は一晩、ここにお泊まりなさい」
と言います。明らかに不倫の誘いです。

そうすると奥方は怒ります。わたしは人妻です。浮気なんて、
そんなこと、できるわけがないじゃないですか!?
それにあなたはご出家、世間で高僧の誉れ高い禅僧。

その禅僧が人妻を口説くなんて、恥ずかしくありませんか!?
彼女はぷりぷりしながら帰って行きました。そして帰宅して、
夫に事の次第を話します。

だが、夫は言いました。

「おまえね、一休禅師といえば、
世間で“生きぼとけ”と呼ばれている名僧なんだよ。
そんな名僧に抱かれることは、この上ない名誉じゃないか。
もう一度訪ねて行って抱かれておいで……」

言われて奥方は気を変えます。
再び化粧して、庵室を訪ねます。

言われて奥方は気を変えます。
再び化粧して、庵室を訪ねます。

「トントン」
「どなたかな……?」
「わたくしです。孫右衛門の妻です。戻って参りました」
「おや、そうかい。だがのう、わしの欲情はとっくに醒めて
しまったものでのう。まあ、お家におかえりなさい」
(´(ェ)`)b
鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 3
942 :名無しを整える。[]:2020/06/28(日) 15:59:59.48 ID:8XM/ugtS
こんなお話↓もあった

耳嚢 (みみぶくろ) 美濃國彌次郎狐の事 やぶちゃん 先生訳
(くま注:狐が若い娘に化けて、一休さんを試したお話である。)
……あるときのことじゃ、我ら、『一休和尚は道徳堅固なる名僧じゃ』というを聞き及び、それがまっことなるものか、一つ試したろう、と思うたのじゃった。
 丁度その頃、一休の御座った小さき寺の前に、母と娘の二人が住んで御座った。その若い娘が婿をとったものの、若夫婦との仲、また、母と娘との仲が、これ、穏やかならずして、どうも丁度その日、かの夫婦めおとは、これ、離縁したというを地獄耳じゃ……かの肉の炎ほむらの冷めやらぬ娘にまんまと化けると、やおら、寺に入いったのじゃ……
「……夫とは離縁致し……母からは勘気を被こうぶり……万事休して、御座りまする。……今宵、一夜……どうか、この寺に……お泊め下されぃ……」
と、よよと縋ったところが、一休、
「――我とそなたは寺と門前という仏縁の一つ世に住まいする者で御座ったが故、これまでは対面たいめ致いて参った者じゃ――なれど、かくも門前を出でて俗界へと奔ったとなれば――まこと、人の縁を断って、うら若き女人の丸のままと相いなって御座るそなたを――この寺内てらうちに泊めんというは、これ、如何にも難きことじゃ……」
と否んだによって、我らは、
「……悟りを開いたご出家の……外ならぬ徳道堅固のあなたさまにて御座いますれば……一体、何処の誰が、疑いを抱きましょうや!……女の一人、この闇夜に、行くあてものう、さ迷うて――この『女』独り、この真暗な『闇世』に、さ迷うておるを……お見捨てなさるとは……あまりに……あまりに……情けなきこと…………」
と恨みを含んで歎きつつ、そのまま地に泣き伏せば、
「……されば――座敷内に上ぐることはならずとも――典座てんぞの隅なりとも、客殿の縁の端なりとも、一夜ひとよをお明かしなさるが――よい。」
と申された。
……これも思う壺に嵌まったものじゃ……
……我ら、その意に随したごう振り致いて、まんまと泊まること、これ、出来た。
……元来が――一休なる者が、まこと、徳道堅固ならんかを試さんとの心なれば――夜に入って……一休の臥所ふしどに忍び入り、我らの柔肌にて戯れ寄った……ところが一休……
「――喝ッ!――不届者ッ!――」
と一喝すると――辺りに御座った小さな扇子のような物をもって――我が背を――
――タン!――
と――お打ちになられた――
「……いや! あの一撃! それは鉄槌よりも重う、強う御座った! いや! 正に死なんかと思う痛打で御座った!……いや! げにも……徳道を究めたお人の警策で、御座ったわいのう……」
 と、かの老狐は、しみじみと語って御座ったという。……
「……その他にも、かの老僧、いやさ、老狐……やはり信じ難いほど古いことなんどを年中、語って御座ったが……さても、今も生きておるものやら、どうやら……」
と私の知れる人が語って御座った。

狐にはだまされない一休さんである。
(´(ェ)`)b
鬼和尚の仏教勉強会 講読ゼミ 3
943 :名無しを整える。[]:2020/06/28(日) 16:05:04.12 ID:8XM/ugtS
77歳の青春の思いを成就。おめでとう一休さん。
99
余寓薪園小舎有年。森侍者聞余風彩。  余薪園の小舎に遇する年あり、森侍者、余が風彩を聞いて、
巳有嚮慕之志。予亦知焉。       すでに嚮慕の志あり、余もまたこれを知る、
然因循至今。             しかれども因循として今に至る。 
辛卯之春邂逅干墨吉。問以素志。    しんぼうの春墨江に邂逅して、問ふに素志を以ってす、 
則諾而應。              即ち諾して、応ず。
因作小詩述往日間何闊懐        因って小詩を作って往日かくわつの懐にまじふることを述ぶ、
且記今日來不束之喜云         かつ今日来不束の喜びを記すと云ふ。
1/2
憶昔薪園居住時            おもふ昔    の時
王孫美誉聴相思              の美よ聴いて思ふ、   
多年舊約即忘後            多年旧約即ち忘じてのち、    
猶愛玉堦新月姿            猶ほ愛す玉かい新月の姿

仁先生訳
 この詩を書いたのはね、ぼくが薪村の草庵に住んでいた頃の話だけれどね、この森公がね、ぼくの風評を
色々聞いて、密かにぼくに憧れていたんだよ。そしてぼくに会ってね、いよいよぼくを慕うようになるのさ。
森公の心根の無垢さがぼくには不思議なくらいだった。
 けれどいろいろのことがあってね、森公の傍にばかりいることはできなくなってね、いつの間にか森公も
いなくなって、今までそのことさえも忘れかかっていた。
 文明三年(1471年)の春に、住吉の薬師堂で偶然にも森公に巡り会えてね、あの頃のことを謝し、今
もまだあの頃の心はあるのだろうかと問うたところ、あれからもずーっとぼくを慕いつづけてきたと心を明
かしてくれたんだ。
 ぼくはほっとしてね、森公が愛おしくてたまらず、もうずっと一緒にいようと思い、そのぼくの念いを詩
にして伝えたよ。

思えば昔ね、ぼくが薪村に住んでいた頃、
ぼくが皇孫であることや誉れ高い噂を聞いて、森公はぼくを密かに慕っていることを知って、ぼくも愛お
しく思っていたんだよ。
その相思の契りを、長い間すっかり忘れていたけれど、今こうして再会して、
あの薬師堂の階段に立っている新月のように優美な森公の佇まいがもうたまらなく愛おしいよ。

くま訳
思いだしてみれば昔、薪園に住んでいたころ
わしが、誉れ高い高貴な出であると、聞いて、相思相愛になったのだ。
その時した約束を、長いこと、ころっと、忘れていたのだ。
今、再会して、思いを確かめることができて、ワシの心は愛で満たされてるのだ。薬師堂の階段に佇む森の
姿は、月光のような美しいのだ。

100 2/2
木凋葉落更回春 木凋み 葉落ちて更に春を回らす
長緑生花旧約新 緑を長じ 花を生じて旧約新たなり
森也深恩若忘却 森也が深恩 若し忘却せば
無量億劫畜生身 無量むりょう億劫おくごう 畜生の身 

ある男の残日HP 宇野直人先生訳
木の葉が凋み落ち 又春が巡ってきた
緑を育み 花を咲かせ 昔からの定めが実現する
森女の深い恩を もし忘れたら
未来永劫 私は畜生道の身だ

くま訳
木の葉が枯れるように、朽ちかけてていた我が身に、春が廻ってきたのだ。
青葉茂り花咲く春が。約束を違えたわしを、森は赦してくれたのだ。
森や。君から受けたこの深い恩を、もし忘れるようなことがあれば、
わしは、永遠に畜生の身のままであろう。

うむ。かっこいい爺ちゃんである。森がいたから、大徳寺の受持をつとめたのかもしれませぬ。
(´・(ェ)・`)つ


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