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962 :おさかなくわえた名無しさん@無断転載は禁止[sage]:2017/03/21(火) 08:22:58.29 ID:WYoPxwm8 - http://i.imgur.com/movrn7B.gif
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967 :おさかなくわえた名無しさん@無断転載は禁止[sage]:2017/03/21(火) 18:45:01.95 ID:WYoPxwm8 - http://i.imgur.com/IjNRY4L.png
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826 :おさかなくわえた名無しさん@無断転載は禁止[sage]:2017/03/21(火) 22:47:40.28 ID:WYoPxwm8 - ||‖|||⊥⊥、||‖‖
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45 :おさかなくわえた名無しさん@無断転載は禁止[sage]:2017/03/21(火) 23:14:37.53 ID:WYoPxwm8 - 第1章 異世界来訪。
#1 死亡、そして復活。 「というわけで、お前さんは死んでしまった。本当に申し訳ない」 「はあ」 深々と頭を下げるご老人。その背後に広がるは輝く雲海。どこまでも雲の絨毯が広がり、果てが見えない。で も、自分たちが座っているのは畳の上。質素な四畳半の部屋が(部屋と言っても壁も天井もないが)雲の上に浮いている。ちゃぶ台に茶箪笥、レトロ調なテレビに黒電話。古めかしいが味のある家具類が並ぶ。 そして目の前にいるのは神様。少なくとも本人はそう言ってる。神様が言うには、間違って僕を死なせてしまったらしいが、死んだという実感がいまいち自分には無い。 確か下校中、突然降り出した雨に僕は家路を急いでいた。近くの公園を横切って近道をしようとした瞬間、襲ってきたのはまぶしい光と轟音。 「雷を落とした先に人がいるか確認を怠った。本当に申し訳ない。落雷で死ぬ人間もけっこういるが、今回のケースは予定外じゃった」 「雷が直撃して僕は死んだわけですか…。なるほど。するとここは天国?」 「いや、天国よりさらに上、神様たちのいる世界……そうじゃな、神界とでも言うかな。 人間が来ることは本当は出来ん。君は特別にワシが呼んだんじゃよ、えーっと……も…もちづき…」 「とうや。望月冬夜です」 「そうそう望月冬夜君」 神様はそう言いながら傍のヤカンから急須にお湯を注ぎ、湯呑みにお茶をいれてくれた。あ、茶柱立ってる。 「しかし、君は少し落ち着き過ぎやせんかね? 自分が死んだんじゃ、もっとこう慌てたりするもんだと思っていたが」 「あまり現実感が無いからですかね? どこか夢の中のような感じですし。起こってしまったことをどうこう言っても仕方ないですよ」 「達観しとるのう。あまりに大物じゃ…神としてもここまで大物だと恐れ入るわい」 さすがに15で死ぬとは思っていなかったが。ズズズ…とお茶を飲む。美味い。 「で、これから僕はどうなるんでしょうか? 天国か地獄、どちらかに?」 「いやいや、君はワシの落ち度から死んでしまったのじゃから、すぐ生き返らせることができる。ただのう…」 言いよどむ神様。なんだろう、何か問題があるんだろうか。
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46 :おさかなくわえた名無しさん@無断転載は禁止[sage]:2017/03/21(火) 23:18:55.30 ID:WYoPxwm8 - 「君の元いた世界に生き返らせるわけにはいかんのじゃよ。すまんがそういうルールでな。こちらの都合で本当に申し訳ない。で、じゃ」
「はい」 「お前さんには別の世界で蘇ってもらいたい。そこで第二の人生をスタート、というわけじゃ。納得出来ない気持ちもわかる、だが」 「いいですよ」 「……いいのか?」 言葉を遮って僕が即答すると、神様がポカンとした顔でこちらを見ている。 「そちらの事情は分かりましたし、無理強いをする気もありません。生き返るだけでありがたいですし。それでけっこうです」 「…本当にお前さんは人格が出来とるのう。頭も信じられんほどよい。勉強はあまり好きではなかったようじゃが。 あの世界で生きていれは大人物…英雄や世界一の金持ち、いわゆる偉人になれたろうに…本当に申し訳ない」 しょんぼりとする神様。僕はいわゆるおじいちゃん子だったので、なんだかいたたまれない気持ちになる。そんなに気にしないでいいのに。 「罪ほろぼしにせめて何かさせてくれんか。ある程度のことなら叶えてやれるぞ?」 「うーん、そう言われましても…」 一番は元の世界での復活だが、それは無理。で、あるならば、これから行く世界で役立つものがいいのだろうが…。 「これから僕が行く世界って、どんなところですか?」 「君が元いた世界と比べると、まだまだ発展途上の世界じゃな。ほれ、君の世界でいうところの中世時代、半分くらいはあれに近い。まあ、全部が全部あのレベルではないが」 うーん、だいぶ生活レベルは下がるらしいなあ。そんなとこでやっていけるか不安だ。何の知識もない自分がそんな世界に飛び込んで大丈夫だろうか。あ。 「あの、ひとつお願いが」 「お、なんじゃなんじゃ。なんでも叶えてやるぞ?」 「これ、向こうの世界でも使えるようにできませんかね?」 そう言って僕が制服の内ポケットから出したもの。小さな金属の板のような万能携帯電話。いわゆるスマートフォン。
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