- O型が図々しい
478 :おさかなくわえた名無しさん[sage]:2009/02/15(日) 04:23:48 ID:c6Fwzhl/ - 血液型と性格は関係があるのか?
肯定派が唱えている説や論理展開はどこがおかしいのかをまとめると 下のようになる。一つ一つ具体例を挙げて説明すると、長くなり、難しくなるので、 ここでは、特徴を簡単にまとめるだけにする。 詳細は下に挙げた文献を参考にしていただきたい。 1. 速断: 不十分な証拠で結論を急ぐ。たまたまいた一人だけを見て、 X型は〜だと一般化する。 2. 偏った証拠を根拠: 統計的手法を誤ったり、 データを選択的に使用したりする。つまり、 母集団の性質(性別・年齢等)が偏っている、サンプル数が少ない、 そして、自説を裏付けるような事例だけを用いてそれ以外は無視する、 自説に都合のいいように文献を引用・解釈する。 3. 手前勝手な議論: 問題を自説に都合のいいように扱う。 同一の事柄でも状況により、肯定したり、否定したりする。 また、否定派の理論・実証を無視したり、実証を独自の理論で覆そうとする。 (理論で実証を覆せない。) 4. 架空の議論: ある意見を自分の都合のいいように解釈、議論を進める。 5. 話題をそらす: 真正面からの議論を避ける。 (そのため、話が全くかみ合わない、話にならない。) また、反証されても、その場しのぎの仮説を用いて反証を逃れようとする。 6. 世論を根拠とする誤り: 正しいとは限らない世間一般に考えられていることを根拠にする。
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479 :おさかなくわえた名無しさん[sage]:2009/02/15(日) 04:24:08 ID:c6Fwzhl/ - 血液型性格関連説の歴史と見解
血液型性格関連説は、1927年に心理学者・古川竹二が最初に提唱した。 しかし、すぐにこの説について検討が行われたが、支持されず、 いったんは消失した。ところが戦後、 作家・能見正比古、能見俊賢、鈴木芳正らの著作により 血液型性格判断(「血液型人間学」)が流行した。 これを受けて、 1980年代後半、心理学者によって追試・検討が盛んに行われ ABO血液型と性格の関連が見出されないという結果が報告された。 一方、医学的にも根拠が無く、証明されていない。
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480 :おさかなくわえた名無しさん[sage]:2009/02/15(日) 04:24:20 ID:c6Fwzhl/ - 血液型の種類
血液の成分ごとの血液型をまとめると下の表のようになる。 このほかにも血液型がある。 よく知られているABO血液型やRh血液型は、数ある血液型の中の一つにすぎない。 (輸血等で非常に重要ではあるが。) 全部で数十種類もあり、全ての血液型が一致する確率は、 数十億から数百億分の一である。 つまり、全ての血液型が一致する人はほとんど一人もいないということになる。 赤血球型 ABO、MN、P、Rh、Lewis、Lutheran、Kell、Ss、Duffy、Kidd、 Diego、I、Xg、Sid.Cad、ABOの亜型 白血球型 HLA-A、B、C、D、DR、DP、DQ、顆粒球抗原 など 血小板型 Duzo、PlA1、PlA2、Koa、Kob、 PlE1、PlE2、Leka、Baka、 Yuka、Yukbなど 血清型 Al、Hp、Tf、Gm、Km、Am、Gc、Ag、Lp、Cp、Pi、Xm など
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481 :おさかなくわえた名無しさん[sage]:2009/02/15(日) 04:24:33 ID:c6Fwzhl/ - 脳と血液型
性格や感情は、脳内物質とそれを関知する前頭葉、大脳辺縁形によって決まる。 脳内物質の量により、神経回路を通る信号の伝わりかたが異なり これが性格・感情となって表れる。 ABO血液型は赤血球の糖の並びかたの違いによるものであり、 糖の種類と人間の性格は全く関係がないとされている。 また、脳は血液型物質を認識できないらしい。 したがって、ABO血液型と性格の関連性の根拠は乏しいと考えられる。 (血液型は、病気・体質に関連していると言われてはいるが、 性格に関連があると言っているわけではない。 体質は、血液型だけではなく、様々な物質が関連している。)
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482 :おさかなくわえた名無しさん[sage]:2009/02/15(日) 04:24:47 ID:c6Fwzhl/ - 性格に対する遺伝と環境の寄与
性格を決める要因は何かは一つの問題であるが、 今までの研究によると大雑把に遺伝と環境がそれぞれ半々くらい寄与することが 示唆されている。すなわち、性格は、遺伝と環境(そして、教育・教養) によって形成されている。もし仮にABO血液型が性格に影響があるとすると、 約50%の遺伝の影響のうち、 ABO血液型はその1%に満たない。 つまり、あらゆる遺伝情報のうちのひとつにしかすぎない。 これだけでは否定されたことにならないが、 他の血液型を含めて残り99%以上の遺伝による影響や誤差の比率(20%)を 考慮をすると、 ABO血液型と性格の関連性を検出するのは困難だと考えられる。 また、身体・心理・行動などの遺伝と環境の影響を推定するために、 遺伝的に同一である一卵性双生児を利用する方法がある。 これによると、同環境の一卵性双生児でも類似しない部分があり、 それは、それぞれの固有な環境(非共有環境)の違いによるものと推定されている。
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483 :おさかなくわえた名無しさん[sage]:2009/02/15(日) 04:24:58 ID:c6Fwzhl/ - 心理学的説明
一見、血液型占いが当たっているように見えることがあるかもしれない。 しかし、それは血液型と性格に関連があるからではなく 単に思いこみによるものである。心理学的に説明すると次のようになる。 1. フリーサイズ効果: 誰にでも(どの血液型の人でも)ありそうな特徴を結びつける。 これは、血液型占いだけではなく、他の占いでも使われる手法である。 2. 思いこみ効果: X型は〜だと思いこみ、自分や他人に対してそのような見方(偏見)をする。 3. 条件付け効果: X型は〜だということを知り、意識的に、あるいは 無意識的にその特徴に一致するように自分や他人 (たとえば、自分の子ども)を変化させる。
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484 :おさかなくわえた名無しさん[sage]:2009/02/15(日) 04:25:08 ID:c6Fwzhl/ - 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 15:44:07 ID:MaRU4rE4
まとめ 1. 心理学的に血液型性格関連説は否定されている。性格は、遺伝、環境(+教育・教養)により形成されるものであり、 ABO血液型で決まるものではない。 2. 一見、関連があるように見えることがあるのは、思いこみの効果によるものである。 3. 医学的な証拠もない。 4. 血液型性格関連説(「血液型人間学」)は疑似科学である。
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