- 鍼灸指圧相談R3
616 :The Satetist formally known asさてつ先生机下御待史[sage]:2021/02/22(月) 22:14:15.18 ID:SSKKhf1b - >>615
患者さんでしょうかね。 気になるのは鍼と血圧低下、徐脈や不整脈との関係だと思いますが、鍼がキッカケでそのような症状が出た、というのは当日、翌日まではあってもそれ以上続く、というのはあり得ないかと。 というのは、20年位前ですかね、鍼で高血圧、あるいは低血圧の治療をしよう、というので頸動脈刺鍼という方法が流行ったのですが 確かに刺鍼してる最中は血圧は高いのは低く低いのは高く、正常に近付く、というのはあっても、それが3、4日1週間とかは続かない、というのも分かったり つまりそこまで鍼が血圧に影響しない、効かないというのも分かったり 循環器の方でも、寝てる間の夜間高血圧や昔は気にしなくていいとされた白衣性高血圧なんかも、今は夜中に血圧高いのは良くない、病院で緊張して血圧高いのも緊張に過敏に反応するのは血管に負担が掛かるので良くない、 というように時代で鍼と血圧、心臓との関係も理解が変わってきて、鍼の作用が血圧や徐脈、不整脈などに影響することは無いと言うのが基本的な考えガタガタです。 希にあるのは、鍼の刺激が強すぎて、いわゆる脳溢血、血圧がいきなり低下して気持ち悪くなったり、座って肩こりで肩に刺鍼して同じように血圧低下して記憶がすっ飛んで倒れたり、というのはありますが、その場で出るか、せいぜい翌日までです。 あとは、首、肩こりがキツくて鍼治療をしたが、それが良くなって、血圧低下や徐脈などに気付いた、あるいは他の要因、 これも私の患者さんでありましたが先週の爆弾低気圧で、そもそも気圧の変化に過敏な患者さんで、土曜に鍼治療して、月曜が低気圧だったのかな? いつも気圧の変化が大きいと頭痛やホットフラッシュなどがあるのに、今回は吐き気も出た、という事例もあります。 逆に不整脈の既往と動悸が気になる、という患者さんで循環器内科でホルター心電図で検査して、軽度の心房細動はあるものの、経過観察で大丈夫 動悸や不整脈に関してはお茶やコーヒーを控えて貰ったら気になる事が少なくなった、というケースもあります。 あと起立性調節障害で、内科受診もしてるけど、鍼灸も併用した方が体調はいい、というケースもあったりで、自律神経の失調による循環器の影響と心臓そのものの刺激伝達系と言いますが そう言ったものによる心房細動(意外と多いです)というものとの原因の切り分けはした方が良いかと。 それと、また別の患者さんですが、ちょうど去年のコロナの流行始まり頃、血圧が高いというので年齢的にも更年期障害かな?と病院受診したら甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と言われた、というケースもあります。 心房細動やバセドウは鍼では治せません。 というか、軽度で経過観察であっても心房細動は血栓が出来る可能性やバセドウは寝てる間も血圧脈拍が高いと血管に対する負担が大きいので、自覚症状を軽減する対症療法はやりますが、メインは内科的治療になります。 ストレスによる血圧の乱高下、不整脈徐脈、動悸というケース、これも私の患者さんでいらっしゃいますが、これもホルター心電図の検査と循環器での治療と併用して行っています。 コロナ禍だけでも、医学的には相当なストレスであるので、一因として考えられますし、看護師をしてる私の従姉妹が病院忙しくなったときに一過性脳虚血発作(TIA、ストレスで心臓の動きが悪くなって血栓が脳に詰まると起きる)など起こしたこともありますし ストレスによる冠攣縮性狭心症などもありますが、まずは心臓や甲状腺、低血糖など大きな異常が無いか検査する事をおすすめします。 検査の上で特に大きな異常なし、ストレス性のものの可能性が大きい、という事であれば、まぁ気は進まないでしょうが、鍼灸師としては同じ治療をやってみて、同様の症状が出るのであれば その鍼灸治療が合ってない、治療方法や刺激量などを変える、という風に判断したりします。 参考にしてみて下さい。
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