- 体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
410 :名無し百物語[]:2024/01/21(日) 16:56:12.27 ID:fLaUcYZg - 石じじいの話です。
断片的な話を三つ。 寺で僧侶が過去帳を広げて読んでいると、蚊が額に飛んできました。 思わず手で払ったひょうしに蚊を潰してしまいました。 すると、大量の血がどっと過去帳に落ちたそうです。 たとえ血を吸っていたとしても、小さな蚊からそれほど大量の血がでるわけがない。 自分の顔には傷などない。 天井から落ちてきたわけでもない。 蚊といえども殺生はよくないと、その僧侶は悔いたそうです。 非常に冷たい布団があったそうです。 その布団の中は、ものすごく寒い。 しかも、いつまでたっても、まったく温まらないので体が冷えて気分が悪くなる。 湯たんぽを入れてもいっこうに温まらず、湯たんぽがすぐに冷える。 これは魔性のものだということで、寺に持っていって供養して燃やしてもらいました。 布団は、非常に芳しい香りを立て燃え、その香りは、数日どころか数週間も、そのあたりに漂っていたそうです。 燃やしてから1年以上もたった頃に、そのような出来事を知らない人が、その場所を通りがかったとき、なにか良い匂いがすると言ったそうです。 ツクツクボウシが鳴くと、熱がでる子供がいたそうです。 毎年、それを聞くと必ず熱をだす。 家人は、その子にツクツクボウシの鳴き声を聞かせまいとして、暑いのに雨戸を閉め切って耳栓をさせました。 そうすると、多少はましなのだが、やはり熱はでたそうです。 その後、この事態はどうなったのか?はノートにはありませんでした。
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