トップページ > 創作怪談 > 2023年12月09日 > yKDDMY89

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名無し百物語
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383 :名無し百物語[]:2023/12/09(土) 21:19:39.00 ID:yKDDMY89
石じじいの話です。

じじいが朝鮮に住んでいたときに、山奥の集落で「クロンボ」(ママ) に会ったそうです。
つまり黒人です。
その黒人の男性は、かなり高齢でしたが、朝鮮語がペラペラでした。
彼によると、朝鮮に長く住んでいるとのこと。
地元の人たちとも仲がよく、親しんでいて、朝鮮の社会に溶け込んでいました。
朝鮮人の奥さんがいて、子供も三人いて、孫もいました。
そのときには、奥さんは、すでに亡くなっていて子供の家族と一緒にすんでいました。
いつ、どこから、どういうわけで朝鮮に来たのか?と、じじいは尋ねましたが、彼ははっきりとは答えなかったそうです。
彼の話のなかの断片的な情報からすると、どうも米国から、大韓帝国のはじめのころに来たらしいことは推察されました。
彼と彼の家族は、かなり立派な屋敷に住んでいたそうです。
じじいは招かれて、そこで一晩を過ごしました。
その男性の部屋には、たくさんの書物があり、インテリのようでした。彼のしゃべる朝鮮語からも知性が感じられました。
彼が書いた上手な朝鮮語の文書もあり、また、英語(ローマ字なのでそう思ったそうです)で書かれた文書もあったそうです。
彼の人柄や外国人としての境遇に感じ入ったじじいは、親切にしてもらった礼として、持っていた予備の万年筆を1本贈りました。
その老人は、「おお!『マンネンヒツ』ですね。これはありがたい。このようなものはなかなか手に入らないので助かります。ありがたくいただきます」と言ってだいじそうに受けとったそうです。
そのとき、彼は『マンネンヒツ』と流暢な日本語で言ってにこりと笑ったのです。

「不思議な、そやけどええ人やったわいね。あの人の子孫は今もどこかで生きておんなはるんかのう。アメリカにも家族はあったろうにのう。」


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