- 体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
361 :名無し百物語[]:2023/10/18(水) 20:20:40.46 ID:yTB8Butt - 石じじいの話です。
じじいが石探しのために、東北地方を旅した時の話だそうです。 昔は、東北地方の日本海側には、川をサケがたくさん遡上してきました。 これを地元の人々がさかんにとったのです。 その漁のやりかたは、川の急な湾曲部の川床に木の杭をたくさん打ちこんで障害物をつくります。 サケは障害物があると水面から飛び跳ねる習性があるので、それを利用します。 サケは、そこで水面から跳ねて河原に飛び出してしまいます。 それを棒で打って弱らせてとるのだとか。 サケは大きく、激しく暴れるので手づかみではおさえられないのです。 しかし、ここで困ったことがありました。 たまに、棒で打つと「悲鳴」を上げるサケがいたのです。 そのような悲鳴があがると、それまでとっていたサケが皆腐ってしまったそうです。 一気に、すぐに。 このような悲鳴を上げるサケは非常にまれだったので、そこでの漁をあきらめるほどの障害にはなりませんでしたが、迷惑な現象でした。 悲鳴をあげるサケは腹の部分が青色がかっているものが多かったので、見分けることができることもあったそうです。 普通は、赤いのですが。
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