トップページ > 創作怪談 > 2023年09月27日 > O7I5sQQW

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名無し百物語
体験した怖い話 作り話を語り合うスレ

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体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
330 :名無し百物語[]:2023/09/27(水) 00:55:04.89 ID:O7I5sQQW
10年くらい前まで近所に住んでて、家族ぐるみで付き合っていた旧友が戻ってきた。
自宅を新築してすぐに転勤が決まり、売却するか迷った挙げ句、賃貸物件にしていた自宅に戻ってきて、付き合いが復活した。
久しぶりに家を訪ねると、案外ときれいで、前の住人が丁寧に住んでいたことが伺えた。
「関西在住の人で、月に何日かこっちで仕事があるから、その滞在用に借りてもらってて、だから長期間貸したのにきれいなわけ」と旧友。
「デザイン関係の事務所をしてる人で、たぶん金回りはいいんだろうね。仕事部屋かな?改装をお願いされてOKしたら、高級素材で改装してサッシも良いのになってた」と笑う。
「でもやっぱり、どこか他人の家って感じが抜けないんだよね」などと言いながらも、我が家を満喫しているようだった。
体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
331 :名無し百物語[]:2023/09/27(水) 01:01:38.15 ID:O7I5sQQW
「キッチンも全然使ってなかったみたいで、本当にきれいで。あとトイレも最新式の便座になってたし、シャワーヘッドも良いやつを残してくれてて」と奥さん。
うちと旧友には、同い年の娘がいて、中学生になっていた。さすがにこの自宅の記憶はなく、二人が会うのも久しぶりだったが、すぐに打ち解けて、話をしに子供部屋に行っていた。

怖い話は、前の住民がこの家で何かをしていたとかではない。
床下に何かを埋めたとか、天井裏に何かを隠したとかではない。
体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
332 :名無し百物語[]:2023/09/27(水) 01:14:30.01 ID:O7I5sQQW
旧友と奥さんが「昔、娘ちゃんが来ると、いつも奥の部屋の壁に向かって話をしていたけど、覚えてる?」と言い出した。
僕には心当たりはなかった。

聞けば、娘が遊びに来るたび、旧友の娘以外の誰かと会話していたのだそうな。
「普通は、ちょっと変だなとか思うかもしれないけど、俺らは気にしないから、面白がって見ていて」
「今日も、壁の相手に話するかなぁ?なんて言ってたの」

僕は全然知らなかった。が、嫁は微妙な表情をしていた。

その日の夜に、嫁に言われた。
「うちのひいおばあさんが岩手で拝み屋?霊媒師?みたいなのをしてて、言ってなかったけど、母親は見える人なのよね。あ、わたしは全然。なんもない」
だから、娘もなにか見えていたのではないか?と。もしかしたら、今も見えているんじゃないか?と。
「あの子、母さんと仲良いでしょ。よく電話してるでしょ。ちょっと気になってきた」と。

ただ、幼い頃の娘のことを思い出しても、不審なことはなかったそうで、嫁は「あの家に、よっぽど強烈な何かがいた、とか?」と言っていた。

自分の娘ながら、なかなか面白いことになってきた。


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