- 体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
234 :名無し百物語[]:2023/06/22(木) 21:18:07.03 ID:77hPniV3 - >>233
[つづき] 土佐では、それは水に関連した神であり、また農業(田畑)を支配する神だとも言われています。 田の神であり、そこで働く人や牛馬の守護神であるとも。 牛馬は田畑での主要な労働力ですからね。 この神は、神社では祀られず、屋敷神のような小さな祠で土居屋敷の敷地内で祀られました。 土居中という地名も、その地方にはあります。御土居の中という意味ですね。 ノツゴに憑かれて動けなくなったときは、青草を手折って供えるとか、草履の乳をつかうとか。 葬儀の時に、棺桶のなかに草履も一緒に入れて埋葬するという風習もありました。 それと関係するのかもしれません。 また、道路の端にある石地蔵や小祠、道祖神に通行人が芝を折ってそなえて通行の安全を祈願するという風習もありますが、それと関係するのかもしれません。 また、田の神は、春の亥の子に降りてきて、十月の亥の日に、仕事を終えて帰っていくという信仰であるイノコ信仰と関連しているのかもしれません。 十月の亥の日のイノコは、私達の田舎でも行われていました。 このようなことをじじいに教わりました。
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