トップページ > 創作怪談 > 2023年06月01日 > CfgDFhL/

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名無し百物語
体験した怖い話 作り話を語り合うスレ

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体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
220 :名無し百物語[sage]:2023/06/01(木) 21:26:00.45 ID:CfgDFhL/
石じじいの話です。

男の子が、家で古い西洋人形を見つけました。
どこから見つけてきたのかはメモにありません。
それは古いものでした。
その子は、弟が見ている前で、その人形を「解剖」し始めました。
服を脱がせて、胸をドライバーで刺してこじ開けました。わらくずのようなものが出ました。
腹まで裂いてもわらくずが出る。
手足をボキボキと折りちぎりました。手足はボール紙でできていて中に細い木の芯が入っていました。
最後に、彼はカナヅチで人形の頭を叩き割りました。
頭部の半分が長い金髪の髪の毛ごと欠け落ちました。
頭の中は空洞でしたが内側にローマ字が書いてあったそうです。
顔の部分もカナヅチの釘抜きの部分で叩くと、ぼこっと陥没して青い眼球がこぼれ落ちました。
眼球はガラスできちんと作られていたのです。
そのショックで可動式の首の関節がもげて、頭がぽろっととれてしまいました。
人形をばらばらにして満足した男の子は、人形の残骸を庭に穴を掘って埋めました。
数日後、その男の子は汽車に轢かれて、その人形と同じ状態になったそうです。
体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
221 :名無し百物語[sage]:2023/06/01(木) 21:40:42.26 ID:CfgDFhL/
石じじいの話です。

これは石じじいから聞いた話ではなく、彼の死後ずいぶんたってから、村の住職から聞いた話です。
石じじいや私の家が檀家であった寺の先代の住職は、なかなかおもしろい人でした。
理知的というか合理的というか。
先祖の供養などを強調せず、ましてや水子の供養なども否定していました。
寺の役目は葬儀と法事だけだ、と常々言っていました。
彼が、このような話をしてくれました。
「のう、家のお寺のお墓知っとろう?一番上のお墓が、KKさんのとこよ。」
この寺の墓は、寺の裏山の斜面にありました。
「じゃが、あそこで、お墓は終わりやないんで。あそこから山の上に登る小さな道があろう。」
一番上の墓の横には小さな小道があり、そこからさらに上に登れました。墓全体は林の中にありましたが、そこからは、もう完全に森です。
「そこを、草をかき分けて登ると、もう一つお墓があるんじゃ。その墓が妙なもんでの。おまえ、行ったことあるか?」
私は行ったことがありませんでした。
「そこにはの、草に埋もれてしもうて、だれもお参りせんお墓があるんよ。古いもんなんやろうの。」
[つづく]
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222 :名無し百物語[sage]:2023/06/01(木) 21:41:13.75 ID:CfgDFhL/
>>221
[つづき]
その墓は、以下のようなものだったそうです。
そこの墓石は真っ赤な砂岩でできていました。正六面体に近く、鋭い角はみなきちんと残っていました。
風化して角がまるまっていたり、欠け落ちたりしていませんでした。
どこの檀家のものでもない。
その墓石の4つの側面にも上面にも、細かい文字がびっしりと彫られていました。
しかし、その文字がまったく読めない。
文字は、掘りたてのようにはっきりとしている。もちろん、枯れ葉のかけらや砂がたまってはいるのですが。
この地方では砂岩の地層が山にたくさん露出しており、それを切り出して石垣や墓石に使っていました。
そのような墓石は、すぐに風化してほろぼろになってしまいます。
50年前のものでも、もう石の表面が剥げ落ちてぼろぼろになっていました。
びっしりと彫られた文は、その読めない文字の配列から行が横方向に書かれていたのだろうと推察されました。
しかし、一文字も読めない。
住職は、大学でチベット語を習ったことがあったそうですが、それではない。梵字でもない。漢字でもない。もちろんローマ字でもない。
学校の図書館でしらべてもわからない。キリル文字でもアラビア文字でもない。
インドや東南アジアの文字も調べたが同じものはない。
アムハラ語の文字でもない。
亀甲文字や象形文字さえも調べたそうですが似てない。
強いて言えば、楔形文字に似ていたそうです。
[つづく]
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223 :名無し百物語[sage]:2023/06/01(木) 21:41:44.45 ID:CfgDFhL/
>>222
[つづき]
「どがいな石でできとるんやろう思うてな。XXさん、石じじいの本名、にみてもろうたんよ。」
じじいが言うには、それは、おそらく赤色砂岩というもので、イギリスや欧州大陸地域で見られるかなり古い岩石だろう。
その石は、それほど硬い石ではないので、日本のような湿気の多いところで長年雨にさらされたら、ぼろぼろになるだろう、と。
「石に彫られとる文字が読めんけん、過去帳でしらべることもできんかったんよ。」
どうしようもないので、そのまま放置することにしたそうです。
もし、墓の敷地の拡張が必要になったら改葬しようと。
しかし、村はどんどん過疎化してしまい、墓の敷地が拡張されることはありませんでした。
今では限界集落です。
じじいが、その石に興味を持って、一部をハンマーで欠き取ろうとしていたので、住職はいさめました。
「わしらが読めんような字が書いてある墓石割ったら、がいなバチがあたるかもしれんぞ!」
住職は一応記録に残しておこうと思い、文字が彫られている5面の拓本をとりました。
その拓本は、今でも寺に残されているかもしれません。住職は代がわりしていますが。
この話を聞いた後、私はそこへ行ってみました。
[つづく]
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224 :名無し百物語[sage]:2023/06/01(木) 21:42:11.59 ID:CfgDFhL/
>>223
[つづき]
ありました。草木に埋もれて。
しかし、その墓石の角が大きく割れて欠けていました。
その断面もとてもフレッシュでしたが、面のあちこちに緑色の斑点がポツポツとありました。
墓石の前には、花が入っていない白い陶器の花立が置いてありました。
花立は置かれてから随分年月がたっているように見えました。
じじいが叩き割ったのだろうか?と疑いましたね。
そうかもしれません。
墓石は今でもきれいなままであそこにあるのでしょう。
撤去する必要もありませんからね。
今度、両親の墓参りの時に確認してみたいと思います。
この話は高校生の時に聞き取ったので、かなり詳しく記録されていました。
当時の筆記内容を記憶で補完しました。


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