- 体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
196 :現役DK[gekikara.atm@gmail.com]:2022/12/07(水) 01:38:09.20 ID:U5pqi9E3 - 俺は県立高校に通ってる、普通の男子なんだけど、入ってる部活が軽音楽部で練習の長さで
帰るのが遅くなってしまうことが多々あった。 俺はこういう時、裏道から帰るのだ。 それは、大通りから帰ると家につくのに1時間掛かるのだが、裏道から帰ると30分もちぢむ ので、利用していたのだ。 その、裏道には、墓地や霊園多く存在しており、夜遅く帰るときには、不気味な雰囲気を 漂わせています。 ある日の事、俺はいつものように部活で遅くなり、帰る時刻は冬の7時頃。 当然のように辺りは暗く、俺は裏道から帰ることにした。 そこから、10分程度自転車で走ったところで、曲がり角に差し掛かった。 曲がり角の先は街灯付き橋となっておりそこからまた暗い夜道が続いている。 曲がり角には霊園がある。怖いものが大好きな俺は、その日、霊園の中を探索したくなり、 霊園の脇に自転車を止め、霊園の中を装備なしに入っていった。 今、思えばその行為を俺はとても後悔している。 霊園の中はかなり広く、その大きさに比例するように、墓も多かった。 霊園を一周してみたが、特に怪奇現象と呼ばれるような事は起こらず、俺は内心ホットしていた。 そして、霊園を出て、橋を渡ろうと思ったとき、橋に誰かが立っていることに、気が付いた。 最初は髪が短かったので、男かと思ったが、体は華奢だったので、女だと思った。 暗い夜道、女、1人、なんてホラー映画か、と内心思ったが、霊園を回ったことで変な 自信がついていたのか、俺はその人の前を横切ることにしました。 女は下を向いていたので、顔は分かりませんでした。 女まで5m、4m、3mと自転車を漕ぎましたが女は見向きもしません。3mの地点で俺は 、さっきの自信はどこへやらの状態でかなりビビっていました。 しかし、来た道を戻って大通りから帰るのはめんどくさいので、そのまま突っ切ることにしました。 お願いだ。このまま何も起きませんようにと、祈りながら横切りました。 しかし、横切ってすぐ耳元で「シラナイノヨオオウ」という囁き声と同時に、 水に何かを叩きつける音が聞こえました。 俺はそれを聞いた瞬間わき目も振らず全速力で自転車を漕ぎました。 死ぬ。死ぬとそればかりが頭をよぎり、夜の暗い道を走りました。街灯付きの見慣れた光景が目に入ってきたのは すぐでした。辺りを見ると俺の家の近所で、安心して、力が抜けました。 さっきのは、何だったのか?という疑問はありましたが、とにかく、家に帰りたいという 気持ちでいっぱいでした。なので、家に向けて自転車を漕ぎ進めると、近所のお爺さんに 出会いました。俺の地域は、自治体の方が小中学生の為に、見守り隊というものがあり、 登下校時の見守り役として、横断歩道付近で見守っているのでした。 俺は、おじさんに向かってこんばんはというと、おじさんは、 「こんばんは。後ろにおるのは彼女さんかい?俺君もそういう年か。うらやましいのぉ。」 と言い出したのです。すぐ、「俺は一人っすよ。」と言い返すと、先ほどの反応とは違い 「あれ、確かにいたんじゃがのぉ?」ときょとんとしているおじさん。 俺は気になってその、女の髪型を聞いてみました。 すると、おじさんは「確か、長い黒髪だったかのぉ」と言いました。 長い??と自分でも短いんじゃなくて?と疑問に思いました。しかし、おじさんが 「夜も遅いから帰りなさい」と疑問残るまま、おじさんと別れました。
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