- 呪い56されそう
1 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:35:33.06 ID:AXOqhyqi - 霊なんか居ねぇよwwって思ってたのに現在進行系で憑かれてるっぽいんだけど聞く?
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2 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:39:44.92 ID:AXOqhyqi - 2chとか5ch聞いたことあるだけで見たこと無いから使い方分からんくなってサヨナラする前に書き進めることにする
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3 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:40:29.62 ID:AXOqhyqi - 怖い話しが苦手なヤツは一応見ない方がいいけど、オレ自身鮮明に思い出そうとするとブルっちまうからあまり怖く書けないと思う。
んじゃ、我が身に起きた出来事を話してくぜ。
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4 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:41:42.94 ID:AXOqhyqi - オレは委託された商品を代理で訪問販売する営業マンをやってる。
よく家に来て『毎週牛乳をお届けしますけどどッスか〜』 みたいなやつ。 契約取れたら他の企業のヤツが届けるようになるんだがそこら辺のことはよく知らん。
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5 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:42:50.58 ID:AXOqhyqi - 基本俺たちは1人1人に決められた地区、ルートから家を回る。
とある家に営業していたんだが断られ、その場を後にしようと振り向いたらその向かいの家の二階から手招きされているのが見えたんだ。
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6 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:43:58.29 ID:AXOqhyqi - 話しを聞きたいのかな?珍しいこともあるもんだ。とか思いつつ契約してくれたらラッキー程度に考えていた。
顔や体はシルエットでしか見えなかったが招いてる手だけはハッキリ確認出来た。
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7 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:45:48.44 ID:AXOqhyqi - 待たせるのも忍びないし、「あ、招いてくれてる」と気づいた瞬間にチャイムを押しに行ったからそんなマジマジと確認した訳じゃないけどな。
そこは立派過ぎず、ボロ過ぎない普通の一軒家だった。
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8 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:46:19.29 ID:AXOqhyqi - チャイムを押してからしばらく待ったが反応が無い。
小太り中年みたいなシルエットだったしお年寄りさんで階段でモタついてるのかなって想像していた。
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9 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:46:57.77 ID:AXOqhyqi - だけど、それにしても遅かった。
「あれ、気づかなかったのかな?」 って思ってもう一度チャイムを押した。
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10 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:47:37.87 ID:AXOqhyqi - だけど鳴らなかった。
んん?ってなってもう2,3回インターホンを押してみたがそれでも鳴らなかった。
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11 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:48:47.66 ID:AXOqhyqi - この時オレは『相手はインターホンに出てるのか?』って思った。
『応接ボタン』を押したり受話器を取ると会話が可能になってインターホン押してもチャイムは鳴らなくなるからな。
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12 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:49:30.22 ID:AXOqhyqi - つまり相手はインターホンに出たが、なにも喋らずにジッとこちらを見ているのでは無いか?
って想像したら気持ち悪くなって会釈してその場を去った。
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13 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:51:04.20 ID:AXOqhyqi - そこから急に吐き気と寒気にも襲われ、実際に吐いてしまったからこれ以上は働けないと思い早退することにした。
コロナだとアウトなので会社に連絡して直帰した。
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14 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:52:50.33 ID:AXOqhyqi - 家に帰ってから熱は無かったけど体調は悪いままだったのでベッドに篭りながらコロナだったらどうしよとか考えてた。
その時にさっきの家のことを思い出して 招いといてインターホンに出るだけ出て無視するなんてタチの悪いイタズラだったかインターホンが壊れていて、相手は話していたのにこちらに声が届かなかっただけなのか。そうだとしたらこっちが無視した風になるなってなんか気になってしまい、次出勤した時はそのルートの途中から営業を再開する予定だったので、ついでにその家に行って謝罪してこようと思った。
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15 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:54:13.18 ID:AXOqhyqi - 翌日になると体調不良が良くなったので出勤して、その家に向かった。
するとその家にパトカーが停まっていた。 なにごとかと思って近寄ると丁度警察が出てきたから 「すいません!昨日ここにお邪魔した者なんですけど!」 って声をかけてしまった。
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16 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:55:32.32 ID:AXOqhyqi - すると目が合って「ちょっと待っててください」と言われ家の中に戻った後に別のお巡りさんが出てきて
「お話しいいでしょうか?」と聞かれたので「はい」と答えた。
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17 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:56:46.73 ID:AXOqhyqi - さっきの声の掛け方がマズかったらしく
『お邪魔しました』ってどういうこと? ってツッコまれた。 語弊を生む言い方をしたことを詫び、インターホンを押しただけであるということの経緯を説明した。
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18 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:57:17.18 ID:AXOqhyqi - その時に人影のことや鳴らなかった事については何も言えなかった。変に緊張してどう説明したらいいのか分からなかった。
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19 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 03:58:59.02 ID:AXOqhyqi - 誤解は解けて、他に簡単な質問もされたけどその家でのやりとりなんて昨日くらいのものしか無いので即お役御免だった。
「なにがあったんですか?」 と尋ねてみたら 「いやぁ〜恐らくコ……」 って言いかけて言葉を飲み込んでた。 「事件性は低いと思います、では」 みたいなこと言って立ち去って行った。
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20 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:01:37.73 ID:AXOqhyqi - んーコロナか孤独死かな?って勝手に予想してた。
ご近所のオバ様方が家の前で話してて どこからそんな話を聞いたのかばぁさんが「死後1週間だってねぇ」なんて会話してやがった。 おかしい、こっちは昨日人影を見てインターホンが鳴らなかったのを体験してる。
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- 呪い56されそう
21 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:03:37.09 ID:AXOqhyqi - 聞かなかったことにしようとも思ったが
「その話し、本当ですか?」 って尋ねてしまった。 こういうばぁさんは根も葉もない噂が大好きだろうし、噂ならいい、このばぁさんか吹聴した人がデマカセ言ってるんだろうと思いたかった。
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22 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:04:06.45 ID:AXOqhyqi - 因みにこの時間に読んでくれてる人っておるんか?
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23 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:05:39.96 ID:AXOqhyqi - まぁいいや
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24 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:05:49.53 ID:AXOqhyqi - 聞かなかったことにしようとも思ったが
「その話し、本当ですか?」 って尋ねてしまった。 こういうばぁさんは根も葉もない噂が大好きだろうし、噂ならいい、このばぁさんか吹聴した人がデマカセ言ってるんだろうと思いたかった。
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- 呪い56されそう
25 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:08:07.18 ID:AXOqhyqi - しかしこの家の親族の方がそう教えてくれたらしい。
しばらく連絡つかないから様子を見に来たら既に…って話しだ。 「ホントに1週間経ってるんですか?」 って聞いたら 「孤独死って言うから1週間経ってるわよォ〜」って返ってきた。
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26 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:10:30.30 ID:AXOqhyqi - 何のために確認したのか分からないがそれも嘘と思い込むことにした。
その日は昼も摂らず、いつもより働いてこのルートを早々に終わらせた。 そこから2,3日くらい経った頃、自宅で異変が起こるようになった。
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27 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:13:50.09 ID:AXOqhyqi - 夜中にふと目が覚めたんだ。
寝起きのスマホの明るさは目に被害が及ぶので時間は見れなかったけど、カーテン越しに全く光が入ってなかったのと9月ということもあり、5時以前だというのは分かった。 基本6時半起きなのでまだ眠れると思い至福の二度寝に入ろうと思ったのだがチカチカと睡眠を妨げてくる物がある。
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28 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:15:19.34 ID:AXOqhyqi - 赤く点滅しているのはウチのインターホンだ。
あれ、寝る時は光って無かったよな?てか光ってたら眠れなくて気づくよな?? チャイム鳴ったのは聞こえなかったし、爆睡で気付かなかったにしろ非常識過ぎる時間だ。
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29 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:18:46.45 ID:AXOqhyqi - 不審に思いながらインターホンの録画を見て点滅を消そうと思った。
すると変なのが映っていた。 オーブみたいな、火の玉が5つ漂っており、小さい光がフワっと広がっては1箇所に集まっていく。 それを数回繰り返したあと、録画は終了して消えた。
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30 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:23:17.51 ID:AXOqhyqi - もう一度観ようとは思わなかった。
オレは彼女と同棲していて、その彼女は幽霊系が大の苦手だ。 今ので起きてないか確認しながら静かに床に戻った。 オーブってカメラのレンズに埃がうんたらかんたらだっけ?って思い出しながら眠りについた。
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31 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:24:19.18 ID:AXOqhyqi - 翌朝彼女に夜に目が覚めたか聞いてみたけど朝までグッスリだったみたいだからその件については黙っておいた。
2,3日経った夜、彼女は実家に泊まる用事があったため1人で寝ていた。
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32 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:27:26.50 ID:AXOqhyqi - ピンポーンとチャイムが鳴った。外は真っ暗だった。
あれ、彼女は泊まらずに帰って来たんかなと思って玄関開けようとしたけど一瞬止まって、インターホンを確認しに戻った。 インターホンを見ると画面の先に彼女はおらずそこにはまた火の玉がふわふわと揺らいでいた。 不用意に出なくて良かったと心底思った。もし出てたらどうなってたのか。
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33 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:30:15.41 ID:AXOqhyqi - 足音立てないように静かに布団に潜り込んで丸まった。
ピンポーン、とまた鳴った。 やべ、これは本物だ、あるんだ、居るんだ、念仏なんて覚えてないしどうすればいいか分からなくてパニックになった。 塩も酒も玄関のすぐ側にあるから取りに行けない。
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34 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:31:53.04 ID:AXOqhyqi - ドアからカツンカツン、カンカン、サーサーと音が鳴りだした。
最悪な音はパタンパタンと何度も郵便受けを開ける音だ。 開いたり閉めたりそこは屋内と繋がっているから1番ビビる。 あの火の玉ぐらいのサイズなら入れそうってのが大問題だった。
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35 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:34:18.27 ID:AXOqhyqi - しかしさすが三大欲求と言うべきかいつの間にか寝ついて朝を迎える。
汗でぐっしょり…全身の気怠さ…とかは無かった。 インターホンの点滅が夢では無いことを物語っていた。 画面を見ないようにインターホンの履歴を開き点滅を止め彼女が気付くことの無いようにして仕事に向かった。
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36 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:36:35.96 ID:AXOqhyqi - 家を出る時、インターホンやドアを見てみたが傷がついてたり異変が起きているような場所は見当たらなかった。
身体に不調も無いし、害が無いタイプなのかもしれないな。それでも嫌だけど。とか思ってた。 その日の晩は何も起きなかったが、こっそりインターホンの録画を確認しようとしたらデータが消えてた。
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37 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:38:53.08 ID:AXOqhyqi - 数日経って、ある夜にふと意識が覚めた。全身が緊張しているというか、皆んな経験あるか分からんけどアラームかけ忘れたまま寝てしまったのに身体が危機感を感じて目覚めさせてくれる時のあの感覚って言えば伝わるかな。
けれども鳥の囀りは聞こえて来ないし、まぶた越しに光を感じないので朝では無いことは分かった。
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38 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:40:47.22 ID:AXOqhyqi - ただひたすら嫌な予感みたいな、危機感が全身を覆ってくる。
辺りを見渡して危機感の原因を探りたいという気持ちと 起きてはならない 何も見ちゃいけない という2つの衝動に駆られていた。
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39 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:44:03.69 ID:AXOqhyqi - そしてその時自分が金縛りに遭っていることが分かった。
首、腕、足、指、どこも動かせない。 しかしやけに頭は冷静で あぁ、これが金縛りなんだ。とか考える余裕はあった。 すぐ横に彼女がいて1人ではない分、恐怖感は薄かったのかもしれない。 でも変なことに確実に目は開けられる気がしていた。 どうやっても身体は動かないが試すまでも無く目は開くことが出来ると確信していた。
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- 呪い56されそう
40 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:52:22.60 ID:AXOqhyqi - だが目だけ開いても良からぬ物を見てしまったら逃げることが出来ないので、恐ろしくて確認出来なかった。
なので全力で無視して寝ることにした。 だがその時変なことが起きた 勝手に上半身が起き上がったんだ。 肩まで掛かっていた布団が落ちた感覚もある。 意味が分からない。 起きようとしてないのに勝手に起き上がりだしたからパニックだった。 金縛りで勝手に体が動くとは聞いたことが無かった。 って混乱の極みにいたが目の前に何か居るという気配をハッキリと感じてしまい、オレはうっかり目を開けてしまった。
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- 呪い56されそう
41 :名無し百物語[]:2022/10/02(日) 04:53:06.47 ID:AXOqhyqi - だめだ、寝る。戻ってこれたら続き書く
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