- 体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
157 :名無し百物語[sage]:2022/08/12(金) 16:22:56.84 ID:rRA3Gvbo - 石じじいの話です。
呪われた家がある、という話はよく聞きます。 これもそのような話でしょう。 じじいが知り合った人の家が呪われていたそうです。 その家の主人は、立派な家を建てたのですが、新築後に不幸に襲われはじめました。 まず、奥さんが死んだ。 娘さんが死んだ。 後妻さんも死んだ。 一緒に住んでいた、妹さんも死んだ。 新築だったし、その土地が呪われている、という話も聞かないのです。 古い家の時には、そんなことはなかったのです。 古い時代だったので「家相」にも気をつけた。 ただ、気になることといえば、家からちょうど真西にある丘の上に、三角形の大きな岩がある。 日没時には夕日が逆光となって、その岩がくろぐろと空に映えるのです。 まあ、それだけの話しなのですが。 このようなわけで、主人以外に誰も住みたがらないし、良心として他人に売却することもできない。 「自分が責任を持って、ここに住み続けて死んでいくのだ」と、その家の主人は、奥の八畳間の暗がりでひっそりと語ったそうです。
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