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513 :名無し百物語[]:2022/07/18(月) 23:27:38.06 ID:h5BQStnl - 題:死に至る不潔さ
昭和50年頃からささやかれていたことなんですが 山梨県のある村の廃病院の奥に死体安置所があったんです 死体安置所に一本だけ破壊を免れた鉄の棒があるんです 鉄の棒はヒドク錆びていて、地下から一本だけ抜きに出ています 霊を見たい人はその廃病院の奥に入って行き、鉄の棒を触って来ることが習わしになっていました ですが、破ってはいけない約束があって、廃病院の中で体験したことを言ってはいけないことになってるんです 何故かというと、この肝試しをした人は廃病院の中の出来事を誰にも話してくれないんです 誰でも廃病院の体験を話さない人に危険はなかった でも、ある日、地元の高校生たちが廃病院の中に入って錆びた鉄の棒を触ったんです すると、どこからともなく声が聞こえてきました 「ここの話をしちゃならねえぞ、ここの話をしちゃならねえぞ」 高校生たちは背筋が寒くなり一目散に逃げかえりました ところが、錆びた鉄の棒を触った高校生はこんな簡単なことは肝試しにならないと、学校の友達に話してしまいました その日の晩、高校生は手に痛みを感じました どうしたのかなと見ると、手の平の全体的に茶色く変色しているんです まるで錆びてるみたいなんです これは何かの塗装かなと思い放置していました 数日経つと、とても無視できない状態になりました。茶色の変色が腕や腹の辺りまで広がっているんです。 急いで病院に行ったんですけど、CTスキャンなどしても現代の科学では原因が分からないと放置されてしまいます 高校生は何か事件が起こったら困るから家で寝ていることにしたんです 一週間ぐらい経ったでしょうかね。壁が大きな音を立てているのを家族が聞きつけたんです 何事かと家族が高校生の部屋に行くと、その高校生は頭が痛いのが耐えられず壁を力一杯蹴ってるんです 苦しい、殺してくれと叫び、部屋のものを壊し始めたんです その後、カッターで首筋を切り、自殺してしまったのですが 死後に解剖してみると、脳まで金属が錆びたような状態になっていたということなんです 廃病院で鉄錆に触ったら、絶対に自分の体験を人に話さないでください
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