- 怖い話「意味こわ マジ話 」(ネタ マンガ形式OK)
36 :名無し百物語[]:2022/02/16(水) 08:48:10.62 ID:W8t8e6xs - 続き。
数年後、ちっこい禿げたおっさんと衝撃の出会いと別れを経験したAももう高校生 高校生として日々忙しい毎日を送る彼にとってちっこい禿げたおっさんの記憶など忘却の彼方であった その日もいつものように始発に近い早朝の電車に乗り学校へと向かっていた 自分以外無人の車内で向かいの車窓をボーっと眺める あと2駅で乗り換え駅、その手前の駅が近づく。車窓を流れていくホームには誰も居ない。 停車。ドアが開く。当然乗ってくる人はいない。降りる人もいない。 『おい』 突然呼びかけられた。油断していたAはビクッと体が大きく動いてしまった それがちょっと恥ずかしかったのであくびをして寝てました感を醸しながら周りを見る 誰もいない。 あれ?ほんとに寝てたのか?と腕時計を確認。飛んでる時間はない 『おい』 また呼ぶ声。その方向に目をやる。開いたドアの向こう、ホームには誰も居ない ・・・ん? ドアのすぐ外、ホームギリギリのとこにバレーボール大の達磨が置いてある。 何だあれ?目をこすりよく見ようとする 『おい、お前は・・・』 と達磨が喋り始めた。その時忘却の彼方に消えていた記憶がよみがえった 「禿げたおっさんだ!」 プシュー。ドアが閉まる。しゅっぱーつ、電車が動き出した 向かいの窓に走り寄りホームを見る 禿げたおっさんはホームから離れていく電車を見送っていた。 Aによるとその数年後もう一度会ったらしい ただ、その時の話に関しては言えないということだった。 ちなみにその時はちゃんと意思疎通出来たとか 「あれもなかなか忙しいらしい」とAは笑っていた
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