- 姪っ子 [転載禁止]©bbspink.com
43 :なまえを挿れて。[sage]:2015/12/10(木) 17:46:12.09 ID:OMhEAsVK0 - 「するわけがない」
「うそばっか!」 言いながらふざけて抱きついてくるのを「あ、(元嫁が)来た!」などと言って初めは動きを止めさせることができたが、そう何回 もは通用しない。 そのうちエスカレートしてきて、頬や耳にキスをしてくるので、客がまばらとはいっても書店と大通りの間にある駐車場である、 当然人目もあるだろうし、外へ出てかわそうとも思ったが、あいにくシートベルトは外しておらず、ちょっとビビらせてやろうかと 思い付き、俺は迫ってくる姪っ子の唇を首を動かして口で受けた。 驚いてユウが咄嗟に逃げるに違いないと思っていたが実際の反応は違っていた。 ピッタリとというか、少し斜にして真正面から唇を寄せてきたのはむしろ姪っ子のほうで、可動空間の少ない俺はどこへも逃げ ることができず、さらにそして俺の両の唇を割ってユウの舌が強引に入ってきた。 もちろんキスを知っての動きではなかったが、力技でねじ込んできて上前歯の裏を少しなぞってから俺の舌に絡んできて、とに かくどんどん唾液を吸い取っていく。 これはイケナイと俺に思わせた最初はタバコ臭のことだった。 義姉と姪っ子が結構激しめのスキンシップをすることはかねてから知っていて、今夜この後もしそうなったら「あんたタバコ臭い わよ」となってしまうのではないか? それでなくても「タバコ苦っ」と離れるなり訴えたのは姪っ子で、その場を取り繕うことよりも、誰かが見ていなかったかを確認す ることよりも、とにかく匂いを消すのが当時の俺は先だと考えたらしく、車を出て書店に入り、レジで飴を買ったのは昨日のこと のようにハッキリと覚えている。 確かハイチュウだったように思うのだが、もどかしくパッケージを剥いて、車に着くなりすぐに一粒を姪っ子の口に放り込んだ。 「ったく、どこで覚えてくるんだよ・・・」 勢いで俺も一粒口に放り込んだが、これはこれでまた変か。 もう仕方がない。 元嫁が来たら同じ飴の匂いをさせながらニヤニヤ二人して笑うしか手はなさそうだ。
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