- 【存置】死刑存廃論5【廃止】
211 :法の下の名無し[sage]:2011/10/24(月) 00:38:00.47 ID:dceo3aM9 - >>210
>凶悪犯罪者の再犯の可能性を考慮すれば、死刑を持ってその可能性を排除すべきである。 この主張自体が廃止論並みかそれ以上にマイナー。 この論点は、廃止論側が人命至上主義で死刑を否定する理屈をこねたときの、 その廃止論の矛盾を説明する目的以外ではほとんど発生しない。 似た論はあるが、それはあくまで「死刑廃止状態より特別予防効果で優れている」という相対評価部分が主で、 「再犯の可能性を完全に絶つ事」はあくまで結果であり目的ではない。 つまりこれは廃止論者による「こうであって欲しい存置論者」を投影したストローマンとほぼ等しく、 一分に賛成派がいるとしても、死刑容認派と同じ括りにするのは疑問 >その可能性の排除は他の手段を持って代行できる性質のものであり、これをもって死刑存置相当とはいえない。 代行できる性質である、という根拠が願望レベルでしか無い。 予防効果が科学的に証明できず、故に何をもって予防力が代行されたと認めるかも不明である以上、 断言の時点で誤り。 そしてもし代行できない性質のものがあった場合、それによる犠牲者は無視されることになる。 廃止論の理念の性質上、この犠牲は最も阻止すべきもののはずなので、 矛盾となって廃止論自らの首を締め上げる事になる(死刑相当の犯罪者の命のほうが大事という定義以外の場合)。 >死刑囚が仮釈放されていた場合の再犯可能性からの死刑執行は、将来の犯罪に対する処罰という意味になる。 普通に意味不明。 また、「刑罰の基本は応報であり、閾値を超えた凶悪犯罪への対価である」とするような容認論にとっては、 「将来の犯罪に対する罰」という概念自体が、「他宗教が勝手に作った、押し付けられても困る罪」に等しい。 >犯罪者更正システム、仮釈放システムの十分な改善でこの問題は防ぐべきである。 そもそも神ならぬ人の世界で、抑止効果の科学的証明もできていない現状で 「十分な改善で防げる問題であるのか」も不明だが、 そのシステムの改善は死刑囚相手にしかできないことではない以上、 自由刑でその改善効果が十分実証されてからにすべき。 というか、そんな更生システムが出来るのであれば、まず「犯罪者でない社会適応困難者」に実施すべきであり、 それが済んでからでも遅くはないだろう。 いずれにしても死刑囚から実施するのは明らかに順番が違う。
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- 【存置】死刑存廃論5【廃止】
212 :法の下の名無し[sage]:2011/10/24(月) 00:40:46.57 ID:dceo3aM9 - ×「刑罰の基本は応報であり、閾値を超えた凶悪犯罪への対価である」
○「刑罰の基本は応報であり、死刑は閾値を超えた凶悪犯罪への対価である」
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214 :法の下の名無し[sage]:2011/10/24(月) 02:12:07.45 ID:dceo3aM9 - >>213
法学をやるべき人の視点でもセリフでもないですね。 もし万が一機会があったらその調子で法権力を振りかざしてご覧なさい。 面白い事になりますよ。
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- 【存置】死刑存廃論5【廃止】
218 :法の下の名無し[sage]:2011/10/24(月) 23:54:06.50 ID:dceo3aM9 - ------------------------------------------------------------------------------
カナダ 1976年に死刑廃止法案が国会を通過し、死刑が廃止された。 絶対的拘禁刑に服する受刑者が増加するに連れて、刑務所内の暴力、殺人も増加しており、 76年から81年の間に矯正施設での殺人数は2倍に増加した。 また、仮釈放なし25年の絶対的拘禁刑は死刑よりも残酷な刑罰であると受刑者からも主張されており、 82年には300人の殺人犯の約3分の1が死刑を希望しているとの報告もある。 ------------------------------------------------------------------------------
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