- コロナのせいで警備員に転職した人のスレ Part4
364 :名無しさん@引く手あまた[sage]:2021/02/17(水) 06:58:36.17 ID:gRdyeMvw0 - 今日は常駐警備の面接だった。
雑居ビル2階の狭い警備本社、履歴書を渡すとすぐに面接が始まった。 「君、転職が多いねぇ・・・何で職を転々としたの?少し根性が足りないんじゃない?」 「あ、いえ・・・いろいろ理由があったんです。休みが無いとか上司のパワハラとか・・・」 「そんなのはウチも変わらんよ!休みは少ないし、隊長や隊員は偏屈な人間だらけだし」 「・・・・」 「で?すぐ来れるの?明日から研修やって週末から商業施設、あとは現場でよく聞いてな」 「あ・・・あの・・・求人には、きれいなオフィスビル警備で快適と書いてあったのですが・・・」 「はぁっ?そんな現場もありますよって事だよ!現場はこっちで決める、その為の求人だから」 「そっ、そうですか・・・あと月に1回だけ連休が欲しいのと、シャワー設備とかありますか?」 「いい加減にしろよ!何だよ!自分の立場をわきまえずに、オフィスビルとか連休くれとか!」 「す・・・すいません」 「シャワー設備だ?ホテルに泊まるんじゃねーんだよ!シャワーなんかある訳ねーだろ!」 「・・・・」 「いいか?警備なんて仕事は元旦出勤も当たり前、お盆もゴールデンウィークもない。 人が足りなきゃ臨警や駐車場にも派遣され、嫌なら辞める、また募集する、その繰り返しだ。 連休取りたきゃ事務の仕事でも探せばいいだろ?なにも出来ねーから警備員なんだろ?」 「・・・・」 「で? どうすんの?やるの?やらないの?君じゃ無理だと思うけど?無理ならさっさと帰ってくれ!」 俺は警備の仕事を諦め、その場を後にした。 「おいっ!起きろ!交代だよ、いつまで寝てんだよ!新人!!」 俺は悪臭漂う警備の仮眠室で目が覚めた。結局は警備しか選択肢がなかったのだ。 今日も炎天下の駐車場警備。24時間勤務の残業で、夕方までの33時間拘束だ。 真っ黒に日焼けした俺は、今も商業施設の駐車場で、人生を棒に振っている。
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