- 悟りを開いた人に聞いてみるスレ【人生相談】79
494 :フェイク鬼和尚、何時でも何処でも常時犬を蹴り[ageage]:2020/10/14(水) 21:17:23.48 ID:9qDNxzaX - 碧巌録(へきがんろく) 第16則 鏡清(きょうしょう)裏裏(そうり)の漢(かん)
本則 僧、鏡清に問う、「学人ソツす。請う師、啄(たく)せよ」。 清云く、 「還(かえ)って活を得るや、也(ま)た無なや。」 僧云く、「もし活せずんば人に怪笑せられん」。 清云く、「也たこれ草裏の漢」。 本則 挙す、僧鏡清に問う、學人?(そつ)す、請(こ)う師啄(たく)せよ。 清いわく、還って活を得るやまた無しや。 僧いわく、若し活せずんば、人に怪笑(くわいせう)せられん。 清いわく、また是れ草裏の漢。 本則 一人の僧が鏡清禅師の処にやって来て聞いた、「私は禅の修行を積んできたため、今や開悟の機が熟しています。老師、どうか1つ悟りを覆う殻をつつき破って悟りを開かせて下さい」。 鏡清は言った、「そうか、つついてやってもいいが、お前さんの命は大丈夫か。」 僧は言った、「もし私が悟りを開く事ができなければ、老師がかえって世間の笑いものになります」。 鏡清は言った、「このたわけ者め!」。 注 鏡清:鏡清道フ(きょうしょうどうふ。雪峰義存の弟子で浙江省紹興府の鏡清寺に居住した。 法系:六祖慧能→青原行思→石頭希遷→天皇道悟→龍潭崇信→徳山宣鑑 →雪峯義存→ 鏡清道フ 草裏の漢:妄想の草の中に埋まっているたわけ者。落ちこぼれ野郎。たわけ者 ソツ啄同時(そったくどうじ) ある僧が、鏡清和尚に【學人ソツす、請う師啄せよ】と問う。 この鏡清和尚は日頃から『行脚(あんぎょ)の人は、須(すべか)らくソツ啄同時の眼を具し、ソツ啄同時の用ありてまさに衲僧(のうそう)と称すべし』と弟子に教えていた。 その僧は「私は、内部からツツイテいます、どうぞ外からツツイテ下さい」と言ったのである。 鏡清和尚いわく【還って活を得るやまた無しや】ところで、その雛は生きているのか、死んでいるのか?と聞いた。 そこで僧は、生きておりますとも、死んだ雛が殻の中からものを言ったとしたら人から怪しまれ、物笑いの種になりましょうぞと答えたのである。 そこで鏡清和尚は、真に生きているのなら何のために外からツツイテ下さいなどと云う必要があるか『生きていると言うが草葉の陰で生きているらしいぞ』と冷やかしたのである。 →この公案も悟後(ごご)の公案である。
|