- 【肺炎】2019年新型コロナウイルス総合スレPart222
711 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2021/12/19(日) 05:27:33.28 ID:h1LFmiYx - 米国で広がる「キャンセル・カルチャー」と、その危険性
May 20 2021 https://newsphere.jp/national/20210520-2/ キャンセル・カルチャーという言葉が、米国メディアを賑わせている。 キャンセル・カルチャーは、とくに有名人・著名人などの「失言・失態」に対して、支持を取りやめる、ボイコットする、職務から追放するといったような社会的制裁をもたらす世論の動きを意味する。 SNSによって個人の言動がより簡単に記録され、拡散されるという環境下、キャンセル・カルチャーはより大きく広がっているようだ。 失言・失態は正当化されるものではないが、キャンセル・カルチャーは、重要な対話を阻害するといった悪影響も指摘されている。 ◆キャンセル・カルチャーの問題点 #MeTooムーブメントと性犯罪者の告発や、 #BlackLivesMatterと差別反対の表明は、 キャンセル・カルチャーがもたらす肯定的な側面だが、キャンセル・カルチャーは必ずしも有用な社会運動であるとは限らない。 2019年、オバマ元大統領は、シカゴで行われたオバマ財団サミットにおける若手リーダーとの対話において、いわゆるキャンセル・カルチャーは変革をもたらすアクティビズムではないとのメッセージを発信している。 オバマ大統領は、キャンセル・カルチャーという言葉自体は使ってはいないが、とくに大学生などの若者たちが、他人の言動について徹底的に批判することが変革をもたらすのに十分な行動だと思っている節があるという点について、懸念を示した。 たとえばツイッターで、そうした批判の意見表明をするだけで、自分は社会意識が高い(woke)人間だという自己満足に陥ることの危険性を指摘した。 オバマ大統領は、「世界は複雑で白黒の判断だけで済むわけではない。非常によい行いをしている人にも欠陥がある」として、SNSによる告発や批判というやり方についての問題意識を共有した。 オバマ大統領の指摘は、キャンセル・カルチャーが社会をより分極化させる危険性を示唆している。 キャンセル・カルチャーは、必ずしもすべてのケースではないが、左翼・リベラル派に多く広がる傾向がある。 また、キャンセル・カルチャーは、人種やセクシャリティーに関する社会の不平等・不公平に対して意識が高いことを示すウォーク・カルチャー(Woke Culture)とも関連している。 つまり、キャンセル・カルチャーは、他人の人種差別的な言動を批判することによるリベラル派のアイデンティティとブランディングの形成に寄与している。 一方で、キャンセル・カルチャーは、保守派によってもより政治化され、対立党派への攻撃ツールとしても使われている。 たとえば、ドナルド・トランプ前大統領のツイッターやフェイスブックなどのSNSからの「追放」という事実は、保守派にとってはキャンセル・カルチャーの被害だと訴える材料として使われる(BBC)。 キャンセル・カルチャーにおけるレトリックは、対話ではなく、さらなる分極化をもたらすものだ。 キャンセル・カルチャーは、周縁化された人々が権力に対して声をあげる手段である一方で、社会にさらなる分断をもたらす危険性を持っている。 分極化を避けるためには、キャンセルで終わらせるのではなく、継続的な対話へと導くよりよい「カルチャー」の形成が必要なのではないだろうか。 【関連記事】 ネットの「キャンセル・カルチャー」に警鐘鳴らすオバマ氏 https://newsphere.jp/national/20191107-3/ 「ただの復讐」あるMe Too告白に批判が殺到 問われる告発者の責任 https://newsphere.jp/national/20180122-3/ ソーシャルメディア各社、トランプ氏アカウントを凍結処分 https://newsphere.jp/business/20210108-2/
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