トップページ > 日本近代史 > 2011年11月10日 > 1VYiuRCd0

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名無しさん@お腹いっぱい。
【三十一谷人】福沢諭吉について(その7)

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【三十一谷人】福沢諭吉について(その7)
813 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/11/10(木) 00:51:22.61 ID:1VYiuRCd0
>>812
福澤先生が生きていたらTPPに賛成するのかな?
【三十一谷人】福沢諭吉について(その7)
815 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/11/10(木) 02:19:27.56 ID:1VYiuRCd0
>>814
保護貿易を主張したという論説は、『明六雑誌』第26号(明治8年)1月に掲載された
福澤諭吉「内地旅行西先生の説を駁す」のことですね。

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外國と貿易商賣を爲すに、彼我人民の智力平均せざれば我は損にして彼は徳なり。
されば今我國の貿易商賣は我を損するの媒にして、我國民の智力爰に止まれば我國を
滅すの大害と云はざるを得ず。其然る所以は何を以て知る可きや。演繹法に由り、
開港以來今日までの有樣を損亡の一部分と爲して、推して後日の全體を求れば、
損亡の全環を得可きなり。即ち外債の嵩みたるは宵の明星の一寸見はれたるなり。
外人に元金を借て商賣する者あるは、茶碗のかけらを見るが如し。明星の軌道は
環ならざるを得ず、茶碗の全形は窪く丸からざるを得ず。二千萬の外債は五千萬に
至る可し。元金を貸すは不動産を買ふの前徴なり。余がロジックは斯の如し。
然るに今從前の交際に由て現に我國の富を失ひながら、尚外人の旅行を許して
其交際を廣くせんとするは、損亡の一部分を推して其全環を成すの道を促すに
異ならず。何となれば旅行は雜居の調練なり、雜居は商賣の方便なり、商賣は
損亡の源なればなり。
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福澤諭吉「内地旅行西先生の説を駁す」『福澤諭吉全集 第19巻』岩波書店
【三十一谷人】福沢諭吉について(その7)
817 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/11/10(木) 23:56:49.08 ID:1VYiuRCd0
>>816
福澤先生は、自由貿易論に凝り固まっておらず、もっと柔軟でクールな考えを
持っていたようです。『時事小言』では、自由貿易も保護主義も自国の利益に
都合がいい理屈を述べたものだと喝破しています。

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英国の如き人力の製造品多くして世界中に輸出
を利とするものは、その国の学者、大概皆自由貿易の説を主張し、亜米
利加(アメリカ)合衆国の如き天然の産物に富て製造未だ盛なるの極に至ら
ざる者は保護の主義を唱え、議論百出、止(や)むときなしと雖ども、結局自国
の利を謀(はか)るより外ならず。
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時事小言 - 39 ページ :
http://project.lib.keio.ac.jp/dg_kul/fukuzawa_text.php?ID=97&PAGE=39

『福翁百余話』では、自由貿易も保護主義も、キリスト教徒が儒教・仏教を
非難し、儒教・仏教徒がキリスト教を批判するのと同じだと仰っています。

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此国は自由貿易を以て至善の経済法と認め、彼
国は保護法に由(よつ)て民利国益を謀(はか)り、耶蘇(ヤソ)教国の人は儒仏教民を無徳と
称し、儒仏の人は耶蘇教の非を鳴らして止(や)まず、啻(ただ)に世界の全体に於(おい)て
然(しか)るのみか、一国一時の局部を見ても前後齟齬(そご)するもの甚(はなは)だ少なから
ず、近くは政府の方針を新(あらた)にすと云い、法律規則を改革すと云い、従て改
めて又随(したがつ)て之を廃し、時としては前年既(すで)に厭いしその旧に復することさ
えなきにあらず、畢竟(ひつきよう)無形の論理に一定の標準なき明証にして、この一段
に至りては西洋の文明論も和漢の古学論も、時としては是非得失を断
ずること易(やす)からず。
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福翁百餘話 - 88 ページ :
http://project.lib.keio.ac.jp/dg_kul/fukuzawa_text.php?ID=118&PAGE=88


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