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名無しさん@お腹いっぱい。
【三十一谷人】福沢諭吉について(その7)

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【三十一谷人】福沢諭吉について(その7)
561 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/09/23(金) 17:00:58.32 ID:sNH00SMh0
つくしん坊は、ほんとうに勉強家だ

5つ星のうち 3.0 最新のテキストマイニングによる検証が必要である, 2010/12/11
レビュー対象商品: 歴史とテクスト―西鶴から諭吉まで (単行本)
 中江兆民の全集編纂時に、従来兆民のものと言われてきた無署名論説を取り入れるかどうかの判断に当たり、
真贋判定に用いた手法を、西鶴や諭吉のテキスト判定に応用したものである。著者の手法は「井田メソッド」と呼ばれ、
この手法に全面的に依存して、福沢諭吉の思想の見直しが提案されている(平山洋『福沢諭吉の真実』)。
一方、「井田メソッド」およびそれに依存した福沢諭吉見直しに対する全面的な反論もある
(安川寿之輔『福沢諭吉のアジア認識』、『福沢諭吉と丸山真男』、『福沢諭吉の戦争論と天皇制論』)。
井田・平山対安川の論争を判断する上で、本書の手法が果たして信頼できるのかどうかは、極めて重要である。

 「井田メソッド」は中江兆民のテキスト分析用に、1980年代に開発され、本書のような他の著者への応用は
1990年代初めに行われたようである。手法の詳細説明はないが、どうやら手作業でカードを作成し、
真贋判定のキーとなる単語を抽出し、これも手作業でテキストの真贋を判定しているようである。
常識的に考えれば、手作業の精度には疑問があるし、また最終的な真贋の判定も恣意性が入らざるをえない。
30年前にはこのような手法でも通用したのかもしれないが、客観的にテキストを比較分析可能
最新のテキストマイニングの観点から本書を見ると、疑問点がいくつも生じる。

(1) テキストの真の著者(たとえば諭吉)の癖と判断している用語が本当にそうなのか。真の著者のテキストだけでなく、
当時の他の論説と比較した数量的な指標が必要である。
(2) 真の著者も長年の間には言い回しが変わるはずである。「井田メソッド」には、「著者の癖」の経時的分析を行い、
その癖が安定しているかどうかを分析している様子はない。
(3) 「井田メソッド」の真贋判定が信頼できることを証明するには、署名入りで真の著者であることが客観的に
明確なテキストと、他の著者の可能性が高いか、または確実に他の著者のものであるテキストに対して、
全く同じテキストマイニング手法を適用することが不可欠である。
その分析の結果、「著者の癖」を表す用語の出現頻度を算出し、その頻度が真贋と高い相関があることを示して、
初めて手法としての信頼性を確立できる。

 「井田メソッド」が、果たして信頼に足るのかどうかは、上記のような科学的手順を踏んで初めて判断できることである。
多くの古典のディジタル化が格段に進歩した現在、最新のテキストマイニングによる「井田メソッド」の検証を大いに期待したい。
【三十一谷人】福沢諭吉について(その7)
565 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/09/23(金) 22:03:51.84 ID:sNH00SMh0
つくしん坊の福沢関連アマゾンレビュー

2010/09/14福沢諭吉と丸山真男(安川寿之輔著)評価◎
2010/11/27福沢諭吉の戦争論と天皇制論(安川寿之輔著)評価◎
2010/11/27福沢諭吉伝説(佐高信著)評価×
2010/11/28福沢諭吉朝鮮中国台湾論集(杉田聡編)評価◎
2010/11/30福沢諭吉研究(丸谷嘉徳著)評価◎
2010/12/09福沢諭吉の真実(平山洋著)評価×
2010/12/11歴史とテクスト(井田進也著)評価△

最初のは去年の週刊金曜日での福沢批判と関係がありそう。
あとの6つは杉田の論集の関係かな。
伝説以下には必ず安川本の賛辞があるところが、笑わせてくれる。


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