- 司馬遼太郎の歴史観について
694 :名無しさん@お腹いっぱい。[jamfdiaenboiaumaiu]:2011/08/18(木) 07:22:46.71 ID:nZdMF5vM0 - 司馬小説の木戸は徳富蘇峰の「近世日本国民史」の木戸評を下敷きに脚色したんだろうな。
>彼はややもすれば感傷的になりやすく、往々愚痴を言う癖がある。木戸ほどの大政治家にして、 >どこやら女学生の体臭が不用意に発散させられたようである。(近大日本国民史 明治三傑p.446) 「飛ぶが如く」における木戸の描写は、明らかに↑に強い影響を受けているっぽい。 >およそ木戸の東京の邸内には後進の士が、寄宿舎というても差し支えないほどに集まったようである。 >(中略)士を愛するの点においては、何人も木戸に及ぶものはなかった。(同書 p.448-449) ↑は、小説内のキャラ立ちのためなのか、司馬はあえて無視して 「木戸の晩年は木戸家を訪れる人はいなくなった」ことにしていたけどな。 「飛ぶが如く」で山田顕義が山川浩を徹底していびりぬいたという描写があるが、 山川も別堂第2旅団の軍議中に一人だけ飯食ってたことを武勇伝にしていたし、 「山田顕義関係文書」の山川からの報告書は結構強気の内容だから、 山川が一方的に山田にいびられていた気の毒な人物には当てはまらないだろう。 山川の軍人恩給や爵位の件についても、山田は明治5年の時点で陸軍でのポジション失っていたから、 それらに関して口出しすることができたかどうかも怪しい。
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