- 戊辰戦争・旧幕府軍勝利の可能性について
358 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2011/08/06(土) 19:14:15.26 ID:X7IwqS7s0 - 江戸幕府がトーマス・グラバーの仲介で35門もの多数を発注したが、
グラバーが引き渡しを拒絶したために幕府の手には届かなかった件だが、 これはグラバーが薩長の関係を重視した為に幕府に引き渡さなかった、 と言われる事が多いが、それと同時にジャーディン・マセソン商会の意向もあった。 ジャーディン・マセソン商会はグラバー商会の元請であり、逆に言えばグラバー商会は、 ジャーディン・マセソン商会の日本の代理店に過ぎない。 この様な最新式の重火器35門と言う大量発注の際は、元請のジャーディン・マセソン商会の 意向を聞かないとグラバーだけの判断では動けない。やはりジャーディン・マセソン商会は、 慶喜治世下の徳川幕府を警戒していたと思う。 ジャーディン・マセソン商会を始めとする外国商社が幕府から距離を取り始めたのは、 1864年に幕府が横浜鎖港を表明した為だ。と言うのが一般的に言われる説だが、幕府は 横浜鎖港の代わりに兵庫と新潟の開港を約束している訳で、外国商社にとってそれほど 不利益ではない。 やはり慶喜が遂行した「慶応の改革」で、大砲や軍艦等の国産化を目指したり、 輸出入や全国の運送を一元的に行なう徳川家肝いりの大商社の設立構想などが、 ジャーディン・マセソンらの外国商社にとっては、利害に直接的に反する、 と判断したからだろう。 幕府が軍艦や重火器の国産化を成功させた場合、外国商社からの武器や艦船の買い付けは大幅に減ると思れる。 また大商社設立計画も外国商社との直接競合する為、その存在を嫌がる。 その為に慶応の改革を実行した幕府への薩長の討幕運動に外国商社も関与した。 幕府の倒壊には、外国商社の関与もよく検討すべき。
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