- 【派閥】統制派vs皇道派・条約派vs艦隊派【抗争】
81 :名無しさん@お腹いっぱい。[saeg]:2011/06/18(土) 09:53:40.04 ID:LvR39RSH0 - >80
それはよく分かる。 日清・日露の二つの戦争を経てきているから、これを手放すという行為は「戦争の死者への冒涜」みたいに 見られてしまうものだから、うかつなことを言うと周囲から一斉につるし上げを食いかねなかった。 大東亜戦争という痛い教訓を経て手に入れた「憲法9条」というのは、押しつけという性格に目をつむりさえすれば、 「戦争にはもうコリゴリだ」という気持ちの強かった国民にとっては、9条を守ることは戦死者への慰霊・鎮魂であり、 9条の放棄が「戦死者への冒涜」という感覚で捉えられたのと、似ている。起こった現象としては真逆だけど。 どちらも強烈な「観念論」であって、現実の国家運営の利害得失や損得勘定を超えた処に位置しているという意味でも 欲にてるっちゃよく似てる。 ただ、戦後の日本政府は9条という「錦の御旗」を高々と掲げながら警察予備隊→自衛隊という抜け道をちゃっかり確保して、 なおかつ在日米軍という後ろ盾をしっかりと手元に引き据えながら国家運営を行うだけの賢明さを持ってはいたよな。 国民には「核密約」という重要な取り決めを隠しておき、後世の批判を浴びることを覚悟しながら「平和の維持」という 最重要点な国益を守ることを至高の価値として、国際社会の荒波を乗り切るという難しい国家運営を行った。 その辺は、戦後日本という国家の「凄み」を体現しているし、手痛い教訓をきちんと活かした政権担当者としての 見識や器量をこうした部分に見いだすことが出来る、と思う。
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