- 爺さん婆さんから聞いた幕末明治大正昭和の話4
187 :名無しさん@お腹いっぱい[sage]:2011/04/03(日) 01:21:41.00 ID:zQ4yWfY00 - 戦争中、じいさんは某半島にある軍事港に召集された。
そこで訓練を受けて東南アジアに出征する予定。 訓練中寝ずの番があり、ほとんどの兵隊はこっくりしてしまい上官に叱られた。 がじいさんはこっくりしてもタイミングよく上官が見回りにくる前に起きたので、 「お前はなかなかできる奴だな」と誉められて可愛がってもらったらしい。 いざ港に船がきた頃じいさんは病気になって家に帰らされた。 いわく「俺は要領がいいんだ」 じいさんが乗るはずだった船は出港してすぐに敵の攻撃を受けて沈没した。 こういう話を警察官だった娘婿に酒の席でよく話していた。 そういえば押入れに銃があったのだが、あれはどこへいったのだろう? じいさんの弟は帝大生だったので、士官になってグアムに出征した。 現地の人にとてもよくしてあげたそうで、帰国時海に落としてしまった腕時計を 現地の人が一生懸命探して見つけてくれたそうだ。 昭和40年代、この大叔父の大学生だった長男が行方不明になった。 長男の下宿をじいさんが訪ねたら、身の回りの品も、貴重品(健康保険証や 通帳の類も)そのままで、住人は連絡が取れず行方も分からないまま。 当時北の国へ連れていかれることが多く、優秀な学生であった彼も 連れていかれたのだろうと語っていた。 ばあさんの体験談では、濃尾地震の折は出かけていて、ものすごい揺れがあって 自宅のほうを観たら土煙がもうもうとあがってなんだろうと思ったら、 自分の家の土塀が崩れていたんだと。 伊勢湾台風の時は、家がガタガタと揺れて皆で蔵に避難したが、ひいじいさんは 「誰かがおらんと家が壊れる」 と、1人で家に残ってたそうだ。 ひいじいさんがじいさんに買ってあげたグランドセイコーの腕時計は 自分が大事に持ってますが、いくらくらいの価値があるんだろう。
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